#174 接客技術について【第6回】
こんにちは、皆さん。今回は飲食業界のプロである僕が、飲食業でよく利用される一つの心理現象にスポットを当て、その効果をビジネスに活かす方法についてお話ししようと思います。それが、「アンカリング効果」です。
まず、アンカリング効果とは、先に与えられた情報や数字に無意識のうちに判断を歪められてしまう「認知バイアス」のことです。最初に見た価格や条件などを基準としてそれに引っ張られてしまう様子が、まるで海にいかり(アンカー)を下ろした船のようであることから名付けられました。これを上手に活用すれば、商品の品質や価格に関して、驚くべき効果を発揮することができます。
#アンカリング効果
アンカリングをマスターしよう
アンカリング効果をマスターするためには、いくつかのポイントがあります。まず第一に、アンカーを作成することが大切です。商品やサービスに関する価格の基準を自分たちで設定しましょう。お客様は最初に見せられた価格を無意識に刷り込みますので、その価格をコントロールすることが秘訣です。
#アンカリングマスター
価格設定の駆け引き
高級寿司と回転寿司、これらのネタには実はほとんど差がないことはご存知でしょうか。しかし、価格設定に差をつけることで、アンカリング効果を最大限に活用できます。高級寿司店では高価格をアンカーとし、高級感を演出することで、お客様は品質の高さを感じるでしょう。一方、回転寿司ではリーズナブルな価格をアンカーとし、リーズナブルさを強調することで、お客様はコストパフォーマンスを重視します。
#価格のトリック
新商品の価格設定は慎重に
新商品を発売する際には、特に慎重さが求められます。最初に提示する価格は、お客様の心に刷り込まれやすく、後々の変更が難しいためです。安い価格を提示すれば、安売りイメージが定着し、利益を上げるのが難しくなります。逆に、高い価格を提示すれば、高級感を醸し出すことができますが、需要を遠ざける可能性もあるため、バランスが求められます。
#ここでいつも悩む
刷り込み効果
ガチョウの雛は生まれて初めて見るものを親と思い込む修正があります。それがロボット出会っても動くロボットの後をよちよちとついていく。これを【刷り込み】と言います。アンカリングは、この刷り込みと同じ現象であり、ガチョウの雛が最初に見たものを親と思い込む現象とアンカリング効果には共通点があります。どちらも最初に受けた情報が、その後の判断に大きな影響を与えるものです。新しい商品やサービスを提供する際には、お客様が最初に受ける情報に注意を払い、それを通じて価値を伝えることが重要だと思います。
#刷り込み
まとめ
アンカリング効果は、僕たちが普段の生活で無意識に影響を受ける力です。価格設定や情報提示において、その力を活かすことで、ビジネスの成功に大いに貢献します。新商品の発売から価格設定まで、アンカリングを意識的に取り入れることで、お客様の心を掴むことができると思います。是非、これらのポイントを参考に、みなさんの店舗においてアンカリング効果を活用してみてください。きっと、素晴らしい結果が待っていると思います。これからも皆さんにとって実になる情報をお届けしていきますので、是非ともイイね、フォローをよろしくお願いします。
#飲食で生きていく
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