見出し画像

#288 買い手にとって納得感のある値段とは

プライシングの基本

こんにちは、皆さん。今回のテーマは「買い手にとって納得感のある値段とは」について書いていきたいと思います。
僕たちが商品やサービスを価格設定する際、大切なことは「顧客の納得感」です。販売価格をどのように決定するかは、単純な数式では語り尽くせない深いテーマです。そこで今日は、複数の角度から価格設定の方法と、それぞれの長所と短所を掘り下げていきたいと思います。
#プライシング

原価率から考える価格設定


原価率をベースにした価格設定は、原価(仕入価格)と販売価格の関係を明確にします。たとえば、原価1000円の商品を原価率30%で売る場合、販売価格は3333円になります。この方法の魅力はそのシンプルさですが、市場の感覚を無視してしまうリスクも伴います。結果として、市場価格や競合との乖離が生じることがあります。飲食店の一般的な原価率は30%といわれています。
#原価率

利益率を重視した価格設定


次に、利益率を重視した価格設定を見てみましょう。例えば、仕入れた商品を15%の利益率で販売したい場合、仕入れ価格が5,000円なら販売価格は5,882円となります。この方法も計算は簡単ですが、こちらも市場のニーズや価格感から乖離してしまうことがあります。飲食店の一般的な利益率は10%から15%といわれています。
#利益率

市場との調和を重んじた価格設定


市場のニーズや競合と比較して価格を決定する方法は、より戦略的なアプローチです。市場での需要と供給、競合の価格戦略を考慮に入れることで、よりバランスの取れた価格設定が可能になります。この方法は、原価率や利益率だけに依存する方法に比べて、より多くの市場情報を必要としますが、その分、顧客の納得感を得やすいという大きな利点があります。
#市場のニーズ

コストプラス法と市場価格追随法


さらに、コストプラス法では製造コストに一定の利益を加えて価格を設定します。これにより、価格が高すぎず、かつ適正であると感じられる可能性が高まります。市場価格追随法は、既存の市場価格を基にして自社の製品価格を設定する方法です。ここでは、競合との差別化が成功のカギを握ります。
#マーケティング戦略が必要

僕の視点:プライシングの現実


飲食業界に身を置く僕から見ても、顧客はしばしば価格を瞬時に評価します。例えば、レストランでワインを注文する際、多くのお客様はワインの仕入れ価格と販売価格の関係を瞬時に推測できます。インターネットが発展した今、価格比較は以前にも増して簡単になり、価格に対する透明性が求められるようになっています。
#みんなプライシングに敏感

最後に


価格設定は単に数字を決めること以上の意味を持ちます。それは顧客との信頼関係を築くプロセスでもあります。適切な市場価格の理解と、販売戦略における洞察が求められるため、各方法の長所と短所を理解し、それに基づいて慎重に価格を決定することが重要です。僕たちが提供する価値と価格が調和することで、顧客の信頼を得ることができるのです。
#信用を失いかねない

以上、今回の記事で紹介した各種価格設定方法が、皆さんのビジネスにおいても有益な洞察を提供することを願っています。プライシング戦略は常に進化していますので、市場の動向に常に目を光らせ、柔軟に対応することが成功への鍵です。
#プライシングって難しいよね

よろしければ、サポートお願いします。 自分のモチベーションアップのためと、今後のためにインプットに使わせて頂き、またアウトプットできればと。サポート頂いた方へはちゃんと返信させて頂きます。