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時はまさに世紀末。デュエル脳でがっこうぐらしだ、Cardpocalypse。

友達を作って、カードで遊び、ルールを変え、メガ・ミュータント・パワー・ペット・マスターになってこの90年代の子供のシングル・プレイヤーRPGの世界を救え。

steam公式から引用

エキサイト翻訳な説明文にヘタウタ?なキャラデザが目を惹くCardpocalypseは、意外と手堅いカードゲーム。少なくともカードのおまけ、には非ず。

左の青が攻撃値、右の赤がモンスターの体力。
画面中央に置いたボスモンスターの体力を30から0にした
方が勝利判定される。
モンスターを広げるもよし、
罠カードで痛ぶるもよし。
シールでカードのステータスを上げることも可能。

本ゲームは二つのモードが用意されていて

  • フロッピー、視聴覚室、危なっかしい外遊び、そしてカードバトルが子供の娯楽の中心にあった90年代の小学校を追体験するストーリーモード

  • 進むべき道とチャンピオンを選択し次々と難しくなってゆくバトルを勝ち抜くガントレットモード

の二つに分かれている。
一見子ども向きのこのゲーム。ストーリーが意外にダウナー寄りのギャップが心地よい。
以下、キャプチャログを通じて、そのストーリーの一端をぜひご覧いただきたい。

主人公は車椅子の女の子ジェス。
周囲にどこか申し訳なさを感じている。
カードバトルをコミュニケーションツールに
徐々に自分が作った壁を壊していく
成長の姿も、見どころのひとつだ。
校区のせいか?
大人たちは全体にやさぐれている。
カードが先生方の槍玉に
挙げられることもある。
しぜん、子供達も口汚くなっていく。
みんな、未来に対し悲観的だ。
この校区の子どもは嘘つきが多いので、
じぶん弱いんです、と語る相手は
まず、疑って挑んだ方が良い。
このガキはボスモンスターへ、勝手にバフをかけている。HPも盛っている。
彼ら子どもたちを横に繋ぐのがカードゲーム。
コミュニケーションツールとしての役割が
テキストの中に強調されている。
消しゴム借りた貸したの揉め事も、
この後デュエルで解決だ!
折あるごとに俺ルールを発動可能。
自分だけでなく,相手にも平等に適用されるので、大体は裏目に出たり。
ベトベトの染みから
やつらの攻撃が始まる…
やがて現実世界が侵食されていく。
デジモンテイマーズ、の様な不安感、
暗さが、全編を覆っていく。
お分かりいただけるだろうが、モンスターのデザイン、だいたい生理的にきついのばかり。
辛うじて可愛く見えるモンスターも、皆んな台詞が病んでいる。やっぱり可愛くない。
子どもたち…といいつつも事実上ジェスひとりだけで、このエネミーたちに挑んでいく。
ラスボスはテイマーズ でいうデ・リーパー。
プレイするのもキツい見た目の成れの果て。
ラスボス戦の難易度は高い。
画像の様に、盤面を速攻で展開できるルール&デッキを選ぶことが
勝利の鍵だと言っておく。


一通りプレイした感想だが:パワーインフレよりも、カードのルールを熟知した者が勝ちやすい、バランスのよいカードゲームと言えるのではないだろうか。

とはいえ裏ボス面子のインチキ&一方的な俺ルールはどうにかなりませんかね…挫折。

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