おお、なつかしのミニフィグたち!「レゴ® レガシー:ヒーローズ・アンボックス」。
言ってしまえば放置系RPGなのだが、嬉しいのは、20世紀に活躍した初期のミニフィグたち:どのシリーズのミニフィグも、帽子の下であれ、兜や宇宙ヘルメットの中であれ、顔がみんな同じシンプルな「にっこり笑顔」の連中が使えるということ。キャラクタ ーものばかりで最近の多様化しすぎたミニフィグの顔には飽き飽き、シンプル・イズ・ザ・ベスト、LEGO® CREATOR Expertのそれ位が丁度いい、と思っているファンには、堪らない仕様だろう。私もその一人だ。
さすがに「にっこり笑顔」で使えるミニフィグは少数派なのだが、その分、パラメータも技も強めに設定されている。
中でもうれしいのは、「シティ」「パイレーツ」「キャッスル」と並んで、ミニフィグ誕生当初から4本柱の一つを担ったレゴ:宇宙シリーズのミニフィグを、ずらりとそろえることが出来る事実だろう。
彼らは、宇宙用のヘルメットを被り、オシャレな宇宙服に、宇宙用のボンベを背負っている。時代柄、赤 ・青 ・黄・白と各一色で塗られたシンプルなデザインにもかかわらず、現役選手と並べても古びないカッコよさ。
今や懐かし10年前のアニメ映画「LEGO®ムービー」では頭のネジがトンでいて全くカッコよく見えなかった青の宇宙飛行士が、本ゲームではカッコよく見えるというのも、技の見栄えもあって、ゲームさまさまというべきだろう。
せっかくなので、ニコニコ笑顔の宇宙飛行士オンリーでチームを組んでみる。人間が見たい色 、見たがっている色そのものが現れている、というべきか。色遣いが階層に分かれていて美しく、レゴはカラースキームがち密に計算されているのだな、と、その技術力の高さに舌を巻く瞬間だ。
その他、同じく1978年デビューでやっぱりニコニコ笑顔の城の兵士や警官といった化石から、現在進行形で人気のニンジャ・ゴーのメンバーまで、版権もの以外のレゴ・ミニフィグの歴史をぎゅっと詰め込んだ本作。
ミニフィグをコレクションするだけでも楽しいので、レゴ・ファンであれば、プレイして全く損はないですぞ。
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