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こだわりの押し付けが招く不幸

おはやう。
昨日は1つのテーマで記事を2つに分けちゃってゴメンだったよ。

なるべく1記事完結するように心がけてはいるんだけど、字数多すぎると読む側の人も疲れちゃうし、なるべく1記事あたり2~3000字に収めようと思ってるんだ。

もうちょい専門的な(読み手を選ぶ)記事なら長くしてもいいけどね。

ということで昨日(↓)の続きだよ。

1号と2号を去勢手術を受けさせるために自転車でクリニックに連れて行くことになるんだが、そこでは驚きの連続だったよ(笑)


嫌な予感がしてたんだ


私にとっては自転車で25キロって、普段ならなんてことない距離です。

長崎市内は坂が多いのですが、私が乗っている自転車は高性能の電動ですし、下り坂でバッテリーチャージできるからかなりの距離を走れます。

ただ…今回は前後に猫を背負ってますからスピードは出せません。
普段の3倍近い時間をかけて、ゆっくり走りました。

公園を見つけたら休憩しつつお粗相してないかチェックして、人混みでは騒がないかハラハラしながらも洗濯ネット効果で事なきを得、なんとかしてクリニックまでたどり着きました。

いや~、文章にすると短いけど、もう二度とやりたくない苦行でしたよ。
でもまあ、ここまでは順調でした。


俺を苛つかせるとは…

クリニックに着いて出迎えてくれたのは、息子くらいの年齢の若いきれいなお姉さん。
受け答えもしっかりできる感じで、電話の主じゃなくて正直ホッとしました。

が・・・猫たちを預けて帰ろうとしたら、奥から長髪の女性が登場。
この方が手術を担当してくれる先生らしい。

物腰穏やかな印象だったが、この女性は私の自転車を見ると雰囲気が一変した。

ーー(以下わかりやすいように標準語で書きます)ーー

「自転車で来たんですか!?」

↑このセリフを言われるのは特に珍しくないです。
長崎は坂が多いせいで、市内中心部で自転車を見かける事は激レアですし、自転車がこげない人も結構います。

なのでたいていこのセリフには称賛や驚き、ねぎらいのニュアンスが含まれます。

だがこのときの彼女のセリフは、明らかに詰問するような口調。

ーーーーーーーー

更に1号と2号の入ったリュックを見て驚きの表情を浮かべる。

「こんなリュックで連れてきたんですか!?」

妙にいちゃもんつけてくるな、この人。
それにこの声・・・電話のしたときのあの感じの悪い声の主だ。

予想よりずっと若いじゃないか。
しかしまさか獣医さん自ら電話をとっていたとは。

そこから延々と20分くらい、彼女の口撃が始まるのである。

ーーーーーーーー

彼女の言い分はこうだ。

「手術後の猫には負荷がかかるのに、自転車で運ぶなんてとんでもない。
自転車で来るつもりなら、はじめから断っていた。」
↑これはまだわかる。
ならタクシーでも手配すればよいのか?

「猫はリュックなど、その気になれば簡単に破って脱走する。
一度脱走したら、二度と同じ場所には戻らない。
そうなったらどうするつもりなのか?」

↑ご丁寧にラミネートした写真(保護猫がケージに穴を開けて脱走するシーンが写っている)まで提示して説明された。

でもさ、すでに終わったことなのに今更それを説明してどうなる?
「次からは気をつけてくださいね。」でよくね??
それに一般的な野良猫と違い、1号と2号はちゃんとトレーニングしてきたよ。

「うちは安い金でやっているのだから、特別なサービスはできない。
嫌なら連れて帰れ。」

↑は???
猫を自転車で運ぶのは負担が~って言ったの誰だ?
猫が大事と言いながら、また同じ装備で帰れと?

極めつけはこの話の無限ループ。
3回くらい同じ内容をリピートしてきた。

はじめは平身低頭だった私も、だんだん呆れてくる。
そこでついぼそっと、いらんセリフを言ってしまった。

「はあ・・・生理かよ。
いや、アルツハイマーか。」

瞬間、空気が変わった。
私の殺気が伝わったのかもしれない。

受付の女の子が笑いを必死に堪えたのを、私は見逃さなかったぞ(笑)。

揺るがないほうが勝つ

更に逆上されるかと思ったのだけど、相手は一瞬怯んだ。
完膚なきまでにマウント取ったと思った相手に、まさか反撃されるとは思わなかったのだろう。

俺はここぞとばかりに淡々と反撃を開始した。

「マウント取って感情を吐き出して満足ですか?
悪いけどこっちも暇じゃないから、手短に終わらせますよ。

まず、終わったことをどうこう言われても仕方ないです。
問題はこの猫たちをどうしたいのか。
手術してくださるなら、帰りはタクシー呼んで連れ帰りますよ。

でも今連れ帰れと言うなら、この子達の身体の負荷はどうなるんですか?

普通の人なら、こんな対応されたら「ならいい」って言って猫たちをそこら辺に放置して帰りますよ。
一般の人はそこまで労力かけてまで、野良猫を大事にしたいと思ってませんから。

そんな厄介者のためにお金使ったうえ説教されるとか、やってられないでしょう。

そもそも貴方は保護猫活動を広めたいのですか?

私は保護猫活動家でもなんでもない一般人です。
そんな人間相手にこんな対応したら、協力的な一般市民が増えるはずもないでしょう?」

という感じで、淡々と説教し返す。
忙しいと言いながら、10分近く使ってしまったかもしれない。


で、結局どうなったか。

その女医さんはこちらの状況を一通り理解し、私が協力的だったことがわかると冷静になりました。

そして手術は実行され、しかも帰りはその女医さん自ら車で私の家の近くまで2匹を送ってくれるとのこと。

もちろん送迎代は別途かかりましたが、それでもタクシーよりは全然安いし設備も整っている車だそうなので、私は2匹をクリニックに預け先に自転車で帰宅しました。

家の近くまで来てくれた女医さんは、先程とは別人のように穏やかでした。

俺の家の近くまで実際自分で来て、「この距離を自転車で・・・」と驚いていました。

そこまでして可能な範囲で猫のことを気遣ってくれたのか、と俺への評価がかなり変わっていたようです。

1号も2号も体調をくずすこともなく、至って元気でなにより。
腕がいい獣医さんなら、他の要素は多少なら目をつぶります。

女医さんは本当に猫を大切に思ってくれるいい人ではありました。

人のふり見て我がふり直す

なぜスッキリと感動的なお話で終わらないかって?
それは色々と今回の件で感じた(学ぶべき)ことがあったからです。

このクリニックは、グーグルマップで評価を見ると、星1つと5つの両極端に分かれていました。

星5つつけているのは、主にTNRのような専門の活動家。
猫の扱い(猫想い度)と低料金が「他にはないほど素晴らしい」と書かれています。

逆に星1つをつけた人たちは、「会話が通じない」「説教された」「威圧的」etc、そのシーンが容易に想像できるコメント多数・・・。

つまり、保護猫活動の素人はお断りって場所なんですね。

でもその女医さんのブログによると、保護猫活動を応援したい&不幸な猫を減らしたいとお考えのようです。
その想いに、全く偽りはないと思います。

ただ、そのこだわりを強引に人に押し付けてしまう。
わかってくれない人は排除する。
人間を教育して理解してもらおうという発想がない。

彼女の立場も十分理解はできるのです。
猫のことを憎しみ、ハレモノ扱いする人間も一定数いますから。

だからきっと、彼女はそういう人間をたくさん見てきて、人間が嫌いになったのでしょう。(猫好きな人以外)

でもそれでは、敵にしなくていい人まで敵にしてしまいます。
それに「人間は悪」と思っていれば、悪い点にばかり意識が向いてしまいますし。

人に知ってもらいたい、広めたいという人が理解してもらおうという努力&歩み寄りを放棄して、価値観のゴリ押しをしてはいかんと思うのです。「私はこう思っている人間です。」ぐらいの強度にしておかんと。


あとは単純に資金と人員の不足が、心の余裕を奪っているのでしょう。

こればかりは諸事情あると思うので軽々しく口出ししませんが、なんとか勤務状況や資金繰りに余裕ができることを願うばかりです。

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(おまけ)

まあ色々と書きましたが、2匹ともすっかり大きくなって、もはや3号と比べても遜色ないくらいに。

ここに来たときとは表情も毛並みもオーラも見違えるようになりました。

なので、結果オーライです♪

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今日も長文駄文にお付き合い戴きありがとう♪

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