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2020年度 自作の振り返り

はじめに

そろそろ年の瀬も近いということで、今年インターネットにアップロードした各種音MADの振り返りをやりたいと思います。今年は音MAD作者2年目ということで、初年度の去年とはちがう方向に創作の興味が向いた一年でした。公開順に紹介していきたいと思います。

1. lo-fi hip hop from the far east (instrumental)

聴きたい音楽が何もない時、タスクを消化するときに何か音楽を流しておきたい。そんな時によく僕が聴くのがlofi hip hopです。自分でも作ってみたいけど、僕は音MAD作者なのでなんとかその文脈とつなげられないかと考えました。

当時卵シリーズがマイブームだったのと、原曲であるWind From the Far Eastが琴線に触れる音楽だったので、チャチャっとドラムを打ち込んで作りました。ちょっとDTMerを気取れたので満足しています。

2. エラーはみんな意味不明

去年出したWindows効果音MADがかなり好意的な評価をいただいたこともあり、今年も同じような路線で一作出したいなーと思っていました。そんな時に猫背さん音MAD超晒しイベントに出していたぼくらのお墓ははせがわに感銘を受けた僕は、この曲で効果音MADを作ることにしました。

音声自体は5月の頭に無事完成して映像に取り掛かりましたが、絵心の無い僕は元のPVに登場する初音ミクをトレスできず、映像が一向に前に進まないという状況が続きます。

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このシーンだけで2時間近くかかってる

状況に変化があったのが夏休みが目前に迫る8月初旬。Twitterのリプライ合戦の中で、名称未設定さんがトレスイラストの依頼を受けてくれることに!彼は絵も描ける音MAD作者な上に根っからのボカロファンなので、今回の企画に意気投合し依頼を快諾してくれました。彼のかわいい窓辺ななみのイラストに背中を押され、夏休みを献上して制作に励み、無事第145回音MAD晒しイベントに動画を出すことができました。

ちなみにこの動画のいいねメッセージには、RPPとイラストの配布リンクを載せたnoteの記事へのurlが設定されています。名称未設定さんの美麗なイラストとRPPが欲しい人は要チェックだ!

他にもこの作品では、初めてBlenderを使ってみたり、歌詞改変にこだわってみたり(瀬畑黒さんやLixyさんに大分助けてもらった)と書きたいことがたくさんあるんですが、あまり記事を冗長にしたくないので次に移ります。

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4. おしりさま

サブ垢で投稿したこの動画ですが、個人的にかなりのお気に入りです。一つ大きな動画を仕上げた後だったので、息抜きに静止画MADを作ることにしました。

有償のVSTであるiZotope Trash 2を導入したため、かなり攻撃的なベースを作ることができました。iZotopeは定期的にセールをやってくれるので、みなさんも次の機会にぜひ手に入れましょう。

また一つの発見として、ロック系の原曲を使う際は再生速度をこまめに変えないとBPMとの同期がずれてしまうということが分かりました。

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細かく変えてる、つもり

5. OSHIRI★HAPPY

また尻の妖精です。コツ連打らさんの過去作を見返す過程でこの動画のラスサビ直前のピアノソロの美しさに感化され、いてもたってもいられなくなり約3日で完成にこぎつけました。こういうわけのわからない初期衝動をこれからも大事にしていきたいと思います。

全体的に音がこもりがちなのと、ラスサビのセリフ合わせがちょっとハマっていない感じあるのでそこが反省点でしょうか。余力があればリマスター版とか出すかもしれないです。

技術的な側面では、サンプラーを活用してきれいなポルタメントを作れたことが一つの発見です。Graceっていうサンプラーを使えば作れます。試してみてください。

6. YO-KAI スパ王

難産でした....。

比較的斜に構えた選曲をしがちな僕(こう書くととてもダサい)ですが、ザ・王道の曲で一回は作ってみたいなという思いが前からありまして、YO-KAI Discoで動画を作ることを決めました。

制作を開始した4月頃はコロナ禍に伴う休校のおかげで時間に余裕ができ、細部までこだわって作業を進めることができたのですが、そのころから主にゲームなどのほかの娯楽へと興味が移り始め、完成を目の前にして制作を放棄してしまいます。11月に入り自分の過去ツイを見返したときにこの動画の存在を思い出し、もったいないなということで完成させました。すでに形になっていたパートをaviで書き出しておいて本当に助かりました。

好きなシーン

個人的に好きなシーン

製作が長期間に及んだこともあり、スタイル上の統一が図れていないことが反省点として挙げられますが、まあ音MADなのでゴチャッとしていてもいいかなーと思います。また、BLU-RAY Discシリーズへの若干のリスペクトやドラムの追加打ち込みなどやりたい表現もいくつかできました。

中盤で映る太鼓さん次郎の画面は実際にスキンをすり替えたものを録画したやつです。ちゃんと音も差し替えているのでリアルタイムで音MAD演奏会ができます。ほしかったら連絡ください、スキンを差し上げます。

7. Luv the hAraNishic??

つい一昨日前に出したものですが、新たな代表作といってもいいくらい思い入れの強い作品です。音声・映像共に自分の出せる技量を全部使い切ったかなという感覚があります。

この曲ではまだ駆け出しのころに1つ動画(↓)を作っていますが、正直クオリティには納得がいっていませんでした。何か気持ちよくセリフ合わせできないかなと考えていた時に出会ったのが原西ギャグ大全です。

実はこの動画の音声は、上記の尻の妖精を作る前の6月に完成していたのですが、映像の制作が難航してそれから半年もたった12月に出すことになってしまいました。個人作だからできるスケジュールです(中間の進捗が6月に上がってる↓)。

この動画の音声は個人的にかなりうまくいったと思っています。セリフ合わせと音合わせをしっかりと共存させて、僕が気持ちが良いと思えるmixに仕上げられたと思います。マスタリングチェックしてくださったなありさん、この場を借りて感謝します。

映像を作る上で意識したことはたくさんありますが何よりも「動きをつなげる」ということに重きを置きました。気持ちが良いモーションって案外つなぎ方に宿るんですよね。

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またTwitterでよく見かけるキネティックタイポグラフィ的な表現を、音MADに落とし込むことができたのも大きな前進です。

デザインというか構成にはwebbrutalismの影響を強く受けています。Pinterestでちょくちょくまねできそうなものを集めてました。

この動画の音声もRPPを配布していますので、ほしい人はDLしていってください(動画説明欄参照)。

最後に

今年は音声映像共にこだわりを持って音MADを作れた気がします(結果として投稿頻度は落ちてしまいましたが)。まだまだ演出・技術共に改善できる場所はたくさんあると思うので、来年度もまた楽しく制作できることを願っています。それでは!

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