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整体は体調が良いときに受けると効果が高い

あなたが整体を受けるとしたら、どんなときですか?

腰が痛い、肩こりが辛い、膝が痛いなど、多くの場合は不調を改善したいときです。

感じていた痛みや不快な症状が無くなったら体調が良くなった、イコール治ったと思うと思います。

しかし、痛みが取れたは痛みが無くなっただけで治った訳ではありません。

私は整体という仕事をしているので、痛みが取れたイコール治ったではないことを知っています。しかし、知らなければ治ったと思ってしまうと想像します。

痛みを取ることと、痛みがでないようにすることは違うのです。

改善の順番としては

1,痛みを取る(痛みの強さを小さくしていく)→2,痛みがぶり返すまでの期間を長くしていく→3,もう痛まない

となります。

痛みを取る

そもそも痛みを取ることが患者さんのリクエストなので、まずはそれに答えるように体の調整をおこないます。

一回の施術で痛みが取れる場合もあるし、数回かかる場合もありますが、まずは痛み方を小さくしていくように目指します。
最初は痛みの強さが10だったのが7になり、5になりと痛みを小さくして0にしていきます。

痛くない期間を長くする

痛みが取れたら「また痛くなった」にならないように、体を変えていきます。

これには2つのアプローチがあります

  1. 良い状態を体に定着させる

  2. 体の状態を変えていく

良い状態を体に定着させる

体には元に戻ろうとする機能が備わっています。
ホメオスタシスと言ったり、日本語では恒常性と言います。

ホメオスタシスがあるから上がった体温が平熱に戻ったり、傷が治ったりします。自然治癒力が働くなどと言います。

しかし、これは良い状態にもどる機能ではなく、現状を維持しようとする機能なのです。
ダイエットであれば、体としては今の体重を維持したいのでリバウンドさせたり、体重が減らないように抵抗している期間である停滞期が起きたりします。ダイエットを成功させるには、体重が減った状態を体が受け入れるまで維持する必要があります。

体調の悪い状態が長く続いている人は、体を良くしてもまた悪い状態に戻す力が働きやすくなっています。痛みのリバウンドです。
リバウンドさせないようにするには、ダイエットと同じで、良い状態(痛みのない状態)を体に受け入れさせて維持する必要があります。

体の状態を変えていく

体の使い方が悪くて痛みが出ているのであれば、体の使い方を変える必要があります。動き方の癖を治すのです。

また、筋力不足や柔軟性の不足が原因なら、筋トレやストレッチが必要になります。

動き方の癖を治すには、スポーツであれば素振りが必要です。
繰り返し良い動きをして、脳みそに動きを染み込ませるように練習します。

固くなった筋肉を柔らかくすることで、元々備わっている筋肉の力を引き出すことだったら整体でおこなうことができます。しかし、筋肉の量が不足している場合は、筋肉自体を増やさないと力は増えません。
その場合は、筋肉を育てるように筋トレをする必要があります。

どちらの場合も、体を変えるには患者さん自身が努力する必要があります。

腰痛は再発しやすい?

腰痛は再発しやすい疾患だと言われます。
しかし、それは再発しているのではなく、そもそも腰痛を治し切っていないのです。

それは、痛みが無くなったイコール治ったと、そこで体を変えることをやめてしまうことが根底にあります。

頭が痛いときに頭痛薬を飲めば頭痛は治まります。
しかし、痛みを感じなくなっているだけで頭痛は治っていないのと同じです。

痛まない体を作るのは努力が必要です。
そのための第一歩が、痛まないとき、体の調子が良いときに体を変えていくことです。

整体で体を変えていくのであれば、体調が良い時に施術を受けるということです。

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