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腰痛を完治するには「人に直してもらう」+「自分で治す」が必要

ぎっくり腰は多くの場合、意識しないで腰が使われたことがきっかけで起こります。
・朝顔を洗おうと、無意識に腰をかがめたとき
・くしゃみなど、意識してないのに腰が使われたとき
・意識せずに椅子から立ち上がるとき

腰が痛いときには、意外とぎっくり腰にはならないものです。
それは腰痛のときは、腰に痛みが出ないように腰を意識して動作するからです。
そもそも腰が痛い時であれば、重いものは持たないですし、持つ必要があるならば、腰を丸めないようにしたりしますし、コルセットなどもするものです。

ゴールは無意識にできているようになる

慢性腰痛を改善していくには、最終的には患部にダメージを与え続けてきた悪い姿勢や動作パターンを改善することが必要になります。

腰を支える筋力が低下しているなら筋トレが必要になりますし、腰に負担をかけないような動作を脳に覚え込ませることが必要になるかもしれません。

スポーツでも、何度も繰り返し動作を反復する「素振り」をおこないます。
何度も、何度も正しい動作を繰り返すことで、脳に正しい動作を覚え込ませるのです。

意識してできないことは、無意識のときにはできていないものです
無意識でできるようにするには、意識して練習する必要がります。
その結果、意識しなくても”できている”ようになっているようになります。

腰痛を予防するには、腰を傷めない体の使い方を脳に覚え込ませる必要があります。ちょっと腰が痛い時にそれ以上傷めないためにするときの動きを無意識にできるようにするのです。

どのくらいでマスターしたか?

腰痛にならない体の使い方をマスターするには、どうしてもある程度の時間がかかるものです。

日常の動作であっても無意識になるまでは時間がかかったはずです。

  • 箸の使い方

  • 九九の暗記

  • 携帯のフリクション入力

  • 転ばずに自転車に乗れるようになる

  • 縄跳び

  • 鉄棒で逆上がり

  • クロールで泳げるようになる

  • パソコンでのブラインドタッチ

過度の期待をする患者

整体に過度な期待をして来院する患者さんがいます。
10年以上の慢性腰痛を、自分はベッドに横になっていて1時間ほど体の調整をしてもらうことを、数回すれば完治する。そんなうまい話はありません。

一回の整体が1時間だとしたなら、2回で合計2時間です。
10年の腰痛を2時間で治すのは無理です。

指先を切っただけでも完治するには1週間ほどはかかります。
骨折すれば骨がくっついてもリハビリが必要になります。家でも筋トレや可動域を広げる練習が必要になります。

数回の整体だけで体の使い方も変えることができなら、だれでも簡単にオリンピックで優勝できる技術も得られるはずです。

体を変えることはそんなに簡単なもではありません。
その場で痛みを無くすことはできますが、腰痛を完治させることはできません。

お腹が減ったとき自分でご飯を食べないとお腹は膨らみません。
おしっこをしたいときに、代わりにトイレに行ってもらいっても尿意は治まりません。

腰にダメージを与え続けてきた姿勢や動作パターンを変えるには、自分自身でおこなうしかありません。ベッドで寝ているだけでは変わりません。

腰痛を完治させるには
「人に直してもらう」+「自分で治す」が必要です。






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