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新しい風を入れる

同じ競技にどっぷりハマっていると、外から見たら「それっておかしくない?!」ということも、当たり前になってしまっていることってあります。

ボートを漕いでいると、グリップを引っ張って水の中に入っているブレードを動かしているように錯覚します。
しかし、ボートはテコの原理で進むものなので、本当はブレードは水中で固定されていてグリップを引っ張ることで艇が動いています。

これって水泳でも同じで、水をかいて手先が動いてしまうと体は前には進みません。綱上りを繰り返すように腕を水中で固定して、体を前へ前へと引っ張らないといけません。

今では当たり前になっている練習中に水分補給をすることも、その昔は水分を取ると汗が出て疲れるから良くないと言われていました。

アニメの「巨人の星」の主題歌で星飛雄馬が重いローラーを引いている場面で「思いこんだら・・・」と歌詞に出ていたから、グランドを平らに慣らすローラーのことを「こんだら」だと思っていたという話も思い込みという意味では共通したものがあります。

体の動かし方であっても、誰にも指摘されないままそれが当たり前だと思っていることもあります。

ランニングの練習でおこなう「もも上げ」もその一つです。ももを上げているように見えるけれど、実際はももを上げているのではなく地面を蹴った結果ももは上がってしまっているのだそう。

また、しゃがむ動作をするときは膝から曲げ始める人と、股関節から曲げ始める人がいますが、人は自分が基準になって考えるので皆自分と同じように曲げ始めていると勘違いをします。

また腰痛患者で多いのが、「腰をひねる」という動作についての勘違いです。腰の部分の背骨は構造上ひねれないものをひねれるものとして動かしてしまうことです。

自分が当たり前だと思っていることが、実は当たり前では無いかもしれない。それに気づくには新しい風となる刺激が必要です。

それは、別の人に指摘してもらうこかもしれないし、書籍やメディアからの情報であるかもしれませんが、思い込みに気づくと一気にレベルアップしたり、痛めることがなくなったりすることが期待できます。

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