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「普段の呼吸」が変わると腰痛は改善される

人の疲労感は判らない

「苦しくなってから、もう一回っ!と頑張るのがプロ」
身長209センチ アントニオ猪木と共に日本のプロレスを牽引した「ジャイアント馬場」の言葉です。

アスリートは、疲労で体が動かなくなってから「もう一回っ!」と自分を追い込むトレーニングを日々おこなっています。
その「もう一回っ!」が試合での「ここまでやってきたんだから、絶対に負けない!!」という自信につながると言います。

「体が限界」といったときの疲労感は人は、人それぞれ違います。
自分の限界は、他の選手の90%かもしれまんし、110%かもしれません。疲労は目に見えないから他の人と比較ができません。

体の限界がくるのは、男性よりも女性のほうが低いと聞いたことがあります。
これは女性が”サボっている”とか、”メンタル的に弱くて追い込めない”ということではなく、お腹に命を宿したときに、自分が死んでしまったら子供も命を落としてしまうので、お腹の子供を守るために体を追い込みすぎないよう、本能的に限界にリミッターがかかるようになっているのだそうです。
そのため女性アスリートは限界にきてからの粘り強さが、男性アスリートに比べ高いのだそうです。

呼吸も比較できない

酸素メーターや、肺活量計で測定はできはします。しかし、自分が実際にどんな呼吸をしているのかは、自律神経で無意識に行われているため、しっかり意識しないと比較することができません。

深い呼吸で一回で酸素を取り込んでいるかもしれませんし、浅い呼吸で回数を増やしているのかもしれません。

胸式呼吸なのか、腹式呼吸なのか?
口呼吸なのか、鼻呼吸なのか?
吸い込んだとき、背中側もしっかり膨らんでいるのか?
吸うばかりでなく、しっかり吐ききっているのか?

特に寝ているときはイビキをかいていても、睡眠時無呼吸症候群で呼吸が止まっていても気が付きません。

呼吸は日々、無意識でおこなっているので「いつもの”それ”が普通」になってしまっていて、良い呼吸をしているのか、それとも息苦しい呼吸をしているのかを意識することすらありません。

腰痛持ちの人は、正しい呼吸をしていません。

腰痛トレーニングの基本は腹式呼吸のトレーニングです。
腹式呼吸は腰を安定させる筋肉を使います。強い腹式呼吸をおこなうことで背骨のS字カーブが修正され、腰の部分の背骨がズレなくなってくれます。

長く腰痛を患っている人は、胸式呼吸をメインでおこなっていることが多いようです。

「できること」と「やっている」は違う

確認してみてください。
息を大きく吸ったときに、胸が膨らむのが胸式呼吸、お腹が膨らむのが腹式呼吸です。

多分、意識をしておこなえば、お腹が膨らむ腹式呼吸をおこなうことはできると思います。
しかし、意識してできることであっても、無意識のときにはできていないことも多いものです。

私がそうであったように、アスリートであっても慢性腰痛の人は、普段無意識の呼吸で腹式呼吸をおこなっていません。無意識呼吸が腹式に変わると、日常の呼吸が腰痛トレーニングになって腰の痛みは解消されていきます。


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