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歩き方の悪さが腰痛を作る

「体の使い方がうまい人」と聞くと、多くの人は運動神経が良い人とか、運動センスに優れている人を思い浮かべるかもしれません。

しかし、整体という仕事をしていると、体の使い方がうまい人は、体の設計図どおりに動くことができている人で、理にかなった動きをしている人で体に痛みを持っていない人をイメージします。そういう人はキレイな歩き方をしています。言い換えると上手な歩き方をしています。

体の使い方がうまい人は、理にかなった動きができるので、正しく体を使うことができるので、結果的に運動センスも良くなるのかもしれません。

逆の見方をすると、体の使い方がヘタな人はヘタな歩き方をしていて、腰や肩、膝などに無理をかけた使い方をして、結果的に痛みを出してしまっているように感じています。

理にかなった動きの元になるものは「歩くこと」

動物の中で人は唯一、直立二足歩行といって体をまっすぐに立てて二本足で歩いて移動する動物です。

人は二本足で歩くのに適したように体は進化しています。
赤ちゃんも誰にも教わることがなくても、歩けるように成長します。

理にかなった動きというのは、二本足で歩くのに適した体を、正しく使うことだと考えます。

直立二足歩行の直立というのは、背骨と太ももの骨がまっすぐという意味です。なので膝を曲げながら歩くのは理にかなった歩き方ではありません。
膝を曲げたまま歩くと、膝の関節は捻じれが起きやすくなります。

膝の関節は捻じって使うようには作られていませんので、そのため捻りの力をかけながら歩くと無理がかかります。捻じれないものを捻って使ってかかった無理は、股関節や足首、腰などで打ち消そうと働きます。それがまた体には負担となって腰痛につながることもあります。

腰も構造的に捻りの動きは苦手です。
「腰をひねるように!」と表現しますが、実際にひねりの動きをするのは股関節や肩甲骨だったりします。
モンロー・ウォークといわれる、お尻をフリフリしながらの歩き方(トレンデレンブルグ徴候といいます)も腰痛に繋がります。

二本足で正しく歩くことは

二本足で正しく歩くことができる体(設計通り体を使う)
   ↓
関節や筋肉など、体の機能も正しく使われている(理にかなった動き)
   ↓
体の使い方がうまい(体に無理な動きをさせない)
   ↓
痛みが出づらい体

腰痛を改善させる上で、姿勢が大事だと言われます。
しかし、歩くときにその姿勢がどう変化して、どういうふうに体を使うかの方が大切だと考えます。

腰を痛めているボート選手の多くは、ボートを漕いでいるときの姿勢のまま丸まった姿勢で地面を蹴らずに歩いている印象があります

ボートは、座ってするスポーツなので股関節を常に折っています。そのため腰痛がある選手は、立った時でも股関節が曲がったままで伸び切らないままになっています。そのため乗艇後に立ち上がると股関節が曲がったまま伸びずに腰に痛みが走ります。

歩く時は痛みのない範囲で、しっかり股関節を後ろに反らすような意識でおこなうようにしてください。



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