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(1日目)真っ白な気持ちでビートルズのアルバムを1日1枚づつ聞いた感想

家にいる時間が長くなった4月。
こういうときに配信売れ筋選曲ではなく、オリジナル・アルバムを1曲めから順番に聞いてます。
本当にビートルズの事あまり知りませんでした(理由は後で)なので、変な事書くかもしれませんが、これぞ印象批評という事で楽しんでいただければと思います。曲表記はカタカナでいきます。

まずデビュー・シングルが「ラヴ・ミー・ドゥ」(62年10月)だというのも最近まで知りませんでした。
「シー・ラヴズ・ユー」とか「キャント・バイ・ミー・ラヴ」とか「抱きしめたい」とかがダンス向きでノリもいいポップチューンでデビュー曲かなと思ってたのですが、「ラヴ・ミー・ドゥ」です。R&B感、 ブラックミュージック感ありありです。濃いです。

その後発売されたイギリスでの最初のアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」(63年3月)
何と半分以上カバー曲
音はシンプルですがライブ感とグルーブ感がありまくりで、とてもかっこいいです。

われわれ完全後追い世代の中には、大先輩の世代がメディアで語るビートルズ論。特に「レット・イット・ビー」以降の「愛やら世界平和やらなんだか重いメッセージ」が面倒くさそうで、嫌でした。特にパンク、ニューウェイズ、オルタナティブな世界にどっぷりハマった層からすると、ビートルズはセレブであり、権威であり、商業的であり、否定し抵抗し乗り越えていかないと、自分たちの未来が見えない、音楽的仮想敵のような存在だと勝手に思ってました。

そういう意味でカバー曲だらけのこのデビュー・アルバムは、ロックンロールとR&Bがバンドの原点であることがすごく分かりやすいです。
「若くて、ギターとベースとドラムがいて、歌いたかったらなにするの!」という衝動に素直で、やりたいことが詰まって、溢れている感じがします。

A面1曲目の「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」のポール・マッカートニーの低い声で軽くコブシ?の入る歌い方、2曲めの「ミズリー」でのジョン・レノンの声が伸びる時のファズっぽい感じの色気。そしてコーラスになった時のうぁーとしか言いようのない良さ。当時20才と23才ですよ。日本の芸能界だとジャニーズJrぐらいの年齢ですよ。上

どっちの作曲だろうと思ってみると、レノン=マッカートニーなんですね。これも良く知らなかったのですが、デビュー前に2人で取り決めたそうです。才能ある者同士のスゴイいい話だと思います。ただ、その後の世界的ヒットを考えると揉めますよね。

デビューまでの歴史とかはネットで死ぬほど出ているのでそちらをお読みいただくとして、このアルバム、先行シングル曲以外は1日で録りきったので、最後「ツイスト・アンド・シャウト」ではジョンの声枯れ枯れの伝説があります。
確かに最後、咳が聞こえます。


隙間なく音が詰め込まれた最近の配信コンプレッサー音楽だけじゃなく、「プリーズ・プリーズ・ミー」を通学、通勤に聞くだけで気分変わると思います。
14曲全部聞いても30分ちょっと。1曲3分もないですから。

(つづく)

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