自分が観た初来日公演以降来日していないアーティスト
私が海外アーティストのコンサートに行けるようになったのは上京した1982年からです。初コンサートはIVをリリースしたばかりのTOTOで5月18日(武道館)、次が10月8日のラヴァーボーイ(中野サンプラザ)。その次が11月3日のQUEEN(西武球場)でした。そんな感じで始まり、年に数回程度足を運んでいたコンサートでしたが、コンサートは自分の好きとアーティスト側の都合が合わないと、自分がいくら望んでも観ることができません。そして、初来日は果たしたものの次がないまま現在に至るアーティストもいます。なかなか自分の思惑通りにはいかないものです。
自分はかろうじて観ることができたけど、結局そのツアーたった一度きりの来日だった、というアーティストを探してみました。記事で使用したリーフレットの写真は2019年に行われたウドー音楽事務所50周年記念の展覧会「海外アーティスト招聘の軌跡」で撮影したものです。取り上げたアーティストの周囲に写っている同年来日アーティスト達のリーフレットも見所満載。今見るとこんな人たちも来てたんだという驚きが多いです。
ラヴァーボーイ(1982年)
10月7日 サンプラザホール(中野)
10月8日 サンプラザホール(中野)
10月9日 名古屋市公会堂
10月10日 大阪城野外音楽堂
10月14日 厚生年金会館大ホール(新宿)
人生2回めのコンサートで観たラヴァーボーイは、1982年のツアーでしか来日しておりません。もっと観たかったんですけどね。Setlist.fmにある当時のセットリストを見ると、次のアルバムに収録されるQueen of The Broken Heartsが演奏されていました。今年彼らがリリースした「Live in '82」という1982年のライヴアルバムの演奏曲目が、少し足りないけど当時のセットリストなので疑似体験できます。(私はサブスクで聴きました。)
現在、サミー・ヘイガーのThe Best of All Worlds 2024 Canada/US Tourのオープニングアクトとして一緒に回っているようです。(8月31日まで)
ビリー・スクワイア(1983年)
5月9日 大阪フェスティバルホール
5月10日 厚生年金会館大ホール(新宿)
5月11日 厚生年金会館大ホール(新宿)
自分にとって東京厚生年金会館での初コンサート。この頃はまだプレイガイドに並ぶチケットの取り方しか知らなかったからだいたい2階席だったんです。会場に足を運べるだけで幸せでした。セットリストはDon't Say NoとEmotions in Motionからの曲で構成されていました。
彼は2度目の来日公演が決まっていました(1985年1月17日、18日。)しかし直前に来日中止となりました。1月18日のチケットを持っていたのに…
ラッシュ(1984年)
11月16日 瀬戸市文化センター
11月18日 福岡サンパレス
11月20日 大阪府立体育館
11月21日 日本武道館
ラッシュとの出会いは1981年、岩手にいた頃にFENの深夜放送で聴いたTom Sawyerでした。その曲が頭から離れず、でもバンド名も曲名もわからず、誰だったんだろうと思っているところに再びFENでその曲が流れ、タイトルとバンド名らしきワードを聴き取ることに成功。自宅にあるミュージック・ライフ(雑誌)のバックナンバーを調べまくって、まずは最新アルバムだった「ムーヴィング・ピクチャーズ」を買って聴きました。私の傍で聴いていた妹もこれまで聴いていたのとは違うタイプの音楽性に興味を示したらしく、いつの間にかファンに。次に購入したライヴ盤「Exit…Stage Left」を聴いて、彼らのライヴパフォーマンスがスタジオアルバムの完全再現状態であることに驚き、何この人達!?ライヴバージョンの方が良くない?ライヴが観てみたいね、なんて思いながらアルバムを1枚ずつ増やしていったら、聴き始めて4年目の秋に来日公演が決定。本当にラッキーでした。それ以降、ファンに望まれつつも再来日することはついに叶いませんでした。意外と日本にラッシュファンは多く、日本で観られないならと海外に行かれる方もいたようです。
ラッシュで思い出すのはチケット購入のことです。当時ウドー音楽事務所では朝刊発表を行った日から整理券を発行していました。それを入手し、翌週の土曜日に乃木坂で整理番号順に並んでチケットを購入するというシステムでした。そのほうが一般のプレイガイドで購入するよりも良席とされていました。自分たちがそのシステムを使ってチケットを取った初のアーティストが実はラッシュでした。少しでもいい席で観たいという気持ちで動いた事を覚えています。
しかし初めてで勝手がよくわかってなくて、不安と戦いながらのチケット購入でした。学生だった妹がとりあえず整理券を取りに行ったのは発表の日の午後で、もう400番台超えていました。どんな席が買えるのか想像もつかずにチケット購入日に妹と2人で乃木坂に行き、乃木公園でたむろっている人達の中に素知らぬ顔して混ざっていました。整理番号が呼ばれてからは私が購入者として並び、私と妹と妹の友達の3枚を買いました。
買えたのは2階席でしたが南の前から4列目でステージが見渡せる良席でした。客席にNeil Peartファンか?っていう人(ドラムをエアで叩いている人)がたくさんいて珍しい光景でした。
アルター・ブリッジ(2014年)
2月18日 リキッドルーム(恵比寿)
2月19日 梅田クラブクアトロ
招聘はクリエイティブマンでした。彼らのアルバムは前から聴いていましたが、2013年秋に発売されたアルバム「フォートレス」で一気に自分に火がついて、その直後に来日決定という、怖いくらいにタイミングが合ってしまったアーティストでした。
もう、すぐにでも戻ってきてくれるかと思いきや、あれから10年経ちました。マイルス・ケネディはスラッシュと一緒に来てくれてはいますが、私はこちらの活動の方が観たいです。メンバーがそれぞれ他のプロジェクトで忙しかったりするので、時々活動休止するのもタイミングが合わない原因かも。マイルス以外のメンバーはただいまクリードとしてツアー中。願わくば再来日してください。
グループ名の実際の発音は「オルター・ブリッジ」だと思っていますが、日本での表記はなぜか「アルター・ブリッジ」。バンド名はマーク・トレモンティの家の近くにあったデトロイトのAlter Rdに実在する橋「Alter Bridge」から取っているので地名の発音と同じだと思うのですが、ね。(この辺をGoogle Mapで調べるとカタカナで「オルターロード」と出ています。)
番外編:このメンバーでは1度しか来ていない人たち
アリス・イン・チェインズ(1993年)
10月20日 サンプラザホール(中野)
10月21日 サンプラザホール(中野)
10月23日 大阪IMPホール
10月24日 名古屋クラブクアトロ
レインのドラッグ依存症を考えたら、この時よく来日出来たと思います。東京2デイズ両方観ました。この時のライヴがもう一度観たい。
見出し写真は私のライヴ開始年、1982年の来日アーティスト一覧です。いろんなアーティスト達が来日していましたね。
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