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街歩き録

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街歩きの記事をテーマごとに並べ替えてみました。
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#街歩き

埋め立てられた川と橋があった場所(油堀川その3)

油堀川はこれが最終回です。 富岡橋があった場所から隅田川寄りに進みます。ちょっと古地図を見ていただくと中央下に富岡橋とあります。(現存しない橋です。)そこから西に向かって出てくる旧油堀川上の橋は2つ、千鳥橋と下之橋です。 今の地図です。水路がだいぶ無くなっているのがわかります。 歩いた道の途中に川がありました。大島川西支川です。前回の記事にも大島川東支川が出てきました。大島川という名称はかつての呼び名で、1965年の河川法改正により大横川に統一されました。ですが支川は昔の

埋め立てられた川と橋があった場所(油堀川その2)

前回、富岡橋の親柱を撮影した日、そのまま高速道路下を木場方向に向かって歩きました。首都高速9号深川線は箱崎JCTから辰巳JCTまでの路線ですが、散歩は油堀川があった木場公園手前(三ツ目通り)までです。高架橋の下は遊歩道として整備され、橋が屋根となって雨でも濡れずに歩けます。(ただし途中の道路で途切れるので、途中途中で横断歩道を渡る必要があります。) これは油堀川公園の内側から清澄通り方向を観た景色。道路を渡って高速道路の高架橋沿いに歩きました。富岡橋の親柱はこちら側からも見

埋め立てられた川と橋があった場所(油堀川その1)

5月の大型連休後半に、清澄白河にある深川江戸資料館を訪れました。霊巌寺の隣にあるこの資料館、いつも近くまで行っているのに足を踏み入れたことがありませんでした。入館料も400円とお安いので、何か資料になるものがあるかもと入ってみました。江戸の町並み再現は時代劇とかでもよく見る風景だったのでその時はあまり興味がなかったのですが(ごめんなさい)、導入展示室の年表は深川ゆかりの人物や深川地区の出来事がたくさん出てきて興味深かったです。あっさり廻り終わって1階に戻って来た時に、販売され

亀島川橋巡りその3:霊岸橋

前回の記事は、その2で終わらせるつもりだったのですが、霊岸橋の記事を書いていたら、この新川地区のことをそんな簡単に終わらせてはいけない背景があったことに気づかされました。霊岸橋の名前の由来を調べたら出てくる出てくる新発見。東京ってまだまだ知らないことがたくさんある場所だということを実感させられました。 霊岸橋(れいがんばし)そして霊岸橋です。永代通り沿いに架けられた橋です。創架は江戸初期といわれているらしいです:後に出てくる古地図を見てください、当時は現在の日本橋水門あたり

亀島川橋巡りその2:亀島橋・新亀島橋

亀島川は全長1.06kmの短い河川なのであっという間にすべての橋を巡ることができます。散歩という取材が終わった後、少ししてから記事にまとめているのですが、記事を書くために橋や川の名前の由来を調べているうちに新たな情報を知ることがよくあります。この橋巡りもこのままじゃ書けないと新川地区を何度か再訪したりしていました。 渡る前には興味がなかった新川地区は、江戸時代からの度重なる埋立てや掘削、関東大震災の被害の影響やその後の復興など、歴史を素通りできない街だったことに気づかされるの

亀島川橋巡りその1:南高橋・高橋

隅田川の橋渡りを趣味にしている私でも、なかなか渡る機会のない中央大橋。渡りたい、でも気が進まない。なぜなら、こんな言い方ちょっと失礼ですが、渡った先に何も目的がないからです。散歩に目的?目的が散歩でしょ?橋を渡るのも立派な目的でしょ?って思うかもしれません。ですがプラスアルファの目的がないと面白くありません。ここで桜を見たいとか、解体現場の進捗どうなってるかな?とか、今日はあの辺を歩きたいと思う次の目的が私には必ずあります。中央大橋を渡った先という表現は、両岸あるのでどちら側

渋谷散歩その6:ふたたびりんご狩りと東急渋谷本店のその後と飛行機と

「りんご狩りかもしれない展」のため、ふたたび渋谷に足を運びました。前回は渋谷でりんご狩りの後、有楽町に行き東京フィルメックスで映画を観たのですが、移動を考えて重たい瓶類を避けた結果、ジュースもジャムも買えなかったんです。その後悔から、開催日が残りあと2日となった12月9日に、2回目の会場入り。土曜日だったんでいつもより混んでいました。 この日のりんごラインナップ その時買ったジャムとりんご。 買った2つのりんご、甘さでは7番目と8番目になっていましたが、8番目の「奥州ロ

渋谷散歩その5:おしごと展とりんご狩りと神南一丁目交差点

次の渋谷探検は7月11日。この日もほぼ日さんのイベントで、コンドウアキさんの作家生活20周年記念の作品展でした。コンドウアキさんの代表作はリラックマですが、まんがやイラストのお仕事以外に絵本も描いていらっしゃいます。 コンドウアキのおしごと展 (2023年7月1日〜8月27日) その帰りにめずらしくPARCO内を探検したら、地下の飲食店フロアにちょっと目を引くお店が。ユニオンレコード渋谷はロゴを見てわかるとおりディスクユニオン系列のお店です。調べたら、1967年に「ディス

渋谷散歩その4:こまねこ公開撮影展とPARCOとその周辺

次に渋谷を訪れたのは6月3日。 渋谷PARCOの8階にあるイベントスペース「ほぼ日曜日」さんで、コマ撮りアニメ「こまねこ」の公開撮影展が行われていたのです。これは行かない訳にいきません。 新作「こまねこのかいがいりょこう」の撮影が会場の中で行われていて、撮影現場を小窓からみることができる展覧会でした。 「ほぼ日曜日」のある渋谷PARCO。渋谷に全然行かない間に建て替えられ、かつてのPART 1とPART 3の場所にPARCOは1つになっていました。 コマ撮りアニメを制作

渋谷散歩その3:恵比寿と代官山と渋谷

2月にもう一度渋谷に遊びに行く機会がありました。空コレで彩雲を撮った2月23日です。この日の本来の目的地は、恵比寿の山田屋まんじゅうさん。たまたまサイトを見ていて見つけた薄皮饅頭の変わり種「こきび」「まろぶ」を買うことでした。定番の薄皮まんじゅうは都内の百貨店でも売られているのをみかけますが、定番以外は直営店にしか売られていません。(または通販で入手可能です。)調べたら都内の直営店は恵比寿にしかありません。それで祝日だったこの日にお店に向かったのです。同時に散歩もしたかったの

渋谷散歩その2:渋谷駅東口周辺の変化

2023年2月5日の街歩きのつづきです。 前回渋谷に行ったのはQUEEN 50周年展(2022年2月3日)でしたのでほぼ1年ぶりでした。 その時会場だった西武渋谷店モヴィーダ館(以前の西武SEED館)は公園通りだったから、今回訪れた東横線の高架駅があった辺りの東口は真逆。こちらの方向に最後に来たのはたぶん2013年秋頃だと思います。副都心線の乗り入れが完了して路線が増え、わかりにくくなった地下駅から地上に抜ける近道を探すのに必死だった記憶しかないです。渋谷ヒカリエには20

渋谷散歩その1:東急百貨店渋谷本店の閉店

私は昔から渋谷が苦手でした。何故苦手だったかというと、駅前だけで用事が済ませられない街だったからです。駅に直結した東急東横店がありましたが、ちょっとわかりにくい構造で苦手でした。いま何館にいるのかを意識したことがなく、東館・南館・西館に何があったかも覚えていません。旧銀座線の改札出口の近くに伊東屋があったことだけは覚えてます。そこは東館だったのかと今ようやく理解しました。 個人的な意見ですが、渋谷は駅前よりもちょっと離れた場所に点在する商業施設のほうが賑わっていたし、利用価

八重洲二丁目中地区再開発その4:12月の解体の進捗

その後もちょくちょく前を通っていたので解体の進捗状況です。 2023年12月8日 八重洲三井ビル手前の交差点にて。上の方の防音パネルが外されて天井が上段の防護棚(建築業界では通称「朝顔」というらしい)にだいぶ近くなっています。明らかに解体が進んでいるということでしょう。 こちらは八重洲ブックセンターだった場所。防音パネルがだいぶ外されて足場が見える状態になってました。夜なのでわかりにくいですが。 2023年12月14日 この日の帰り道に前を通ったら、以前見た時より更に片

八重洲二丁目中地区再開発その2:解体始まる

八重洲地区は今ものすごい勢いで再開発が進んでおり、再開発計画としては以下が存在します。 東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業(A地区・B地区) 外堀通り・八重洲通り・八重洲中通り・さくら通りに挟まれた一部の建物をを除く街区が計画地。B地区は既に着工済み。A地区は来年2月着工予定。 八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業(竣工済) 東京ミッドタウン八重洲として営業中。 八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業 東京ミッドタウン八重洲(北地区)の隣、あおぎり通