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街歩き録

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街歩きの記事をテーマごとに並べ替えてみました。
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記事一覧

亀島川橋巡りその3:霊岸橋

前回の記事は、その2で終わらせるつもりだったのですが、霊岸橋の記事を書いていたら、この新川地区のことをそんな簡単に終わらせてはいけない背景があったことに気づかされました。霊岸橋の名前の由来を調べたら出てくる出てくる新発見。東京ってまだまだ知らないことがたくさんある場所だということを実感させられました。 霊岸橋(れいがんばし)そして霊岸橋です。永代通り沿いに架けられた橋です。創架は江戸初期といわれているらしいです:後に出てくる古地図を見てください、当時は現在の日本橋水門あたり

亀島川橋巡りその2:亀島橋・新亀島橋

亀島川は全長1.06kmの短い河川なのであっという間にすべての橋を巡ることができます。散歩という取材が終わった後、少ししてから記事にまとめているのですが、記事を書くために橋や川の名前の由来を調べているうちに新たな情報を知ることがよくあります。この橋巡りもこのままじゃ書けないと新川地区を何度か再訪したりしていました。 渡る前には興味がなかった新川地区は、江戸時代からの度重なる埋立てや掘削、関東大震災の被害の影響やその後の復興など、歴史を素通りできない街だったことに気づかされるの

亀島川橋巡りその1:南高橋・高橋

隅田川の橋渡りを趣味にしている私でも、なかなか渡る機会のない中央大橋。渡りたい、でも気が進まない。なぜなら、こんな言い方ちょっと失礼ですが、渡った先に何も目的がないからです。散歩に目的?目的が散歩でしょ?橋を渡るのも立派な目的でしょ?って思うかもしれません。ですがプラスアルファの目的がないと面白くありません。ここで桜を見たいとか、解体現場の進捗どうなってるかな?とか、今日はあの辺を歩きたいと思う次の目的が私には必ずあります。中央大橋を渡った先という表現は、両岸あるのでどちら側

春の臨海副都心散歩

3月4日、5日はSlash featuring Myles Kennedy and the Conspiratorsのライヴ参戦のため、会場であるZepp DiverCityに行きました。最寄り駅は「台場」か「東京テレポート」です。このへんのいわゆる臨海副都心地区は、ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(1995年11月開業)や東京臨海高速鉄道りんかい線(1996年3月開業)が開通して鉄道で移動できるようになってから、来る機会がおおいに増えました。とはいえ、私がここに来る理由はコン

日本橋川橋巡り6:一石橋の架替え工事

春分の日の今日は散歩がてら東京ミッドタウン八重洲を探検。(目的は一つ前の記事のちょっとした位置確認です。)経路的に三越前駅で降りて、一石橋を渡ってそのまままっすぐ外堀通りを歩いて東京駅に向かうことが多いです。その途中でこんな貼り紙を見つけました。 B2出入口の方は前から通行止めになっていて知っていたのですが、B3出口側も通行止めになるようです。「2024年3月26日から 当面の間」となっていて、いつまで通れないのかははっきりと書かれていません。 調べてこのような記事を見つけ

日本橋川橋巡り5:新川橋から三崎橋(分流点)まで

前回の堀留橋からの続きです。見出し画像は目指していた東京ドームが見えてきた新三崎橋手前。ドーム側の熱狂ぶりはここでは見えません。 新川橋(しんかわばし) 西岸は千代田区飯田橋2丁目、東岸は神田三崎町3丁目と西神田3丁目の境界です。相変わらず首都高の高架橋の真下にあります。今の橋は昭和2年7月に架けられました。 一つ前の堀留橋に「堀留橋から神田川に至る区間も、明治になって再び掘削され、日本橋川と神田川が結ばれました」という説明があったように、江戸時代に一度埋立てられた三崎橋

日本橋川橋巡り4:錦橋から堀留橋まで

前回の神田橋からの続きです。 (タイトルに番号を振りました) 錦橋(にしきばし) 北岸が神田錦町、南岸が大手町一丁目に架けられた橋です。皇居の周辺を囲む内堀通りの気象庁前交差点から錦町河岸交差点の間に橋があります。(この道をまっすぐ進むとお茶の水駅前です。)橋の名前の由来は橋がある地名(錦町や錦町河岸)からきているようですが、地名の由来はこのあたりに旗本の一色(いっしき)氏の屋敷が2軒あったから二色→錦となったという説があるそうです。(Wikipediaや他サイトの情報よ

日本橋川橋巡り3:常盤橋から神田橋まで

さて、続きです。 常盤橋(ときわばし) 日本橋川は一石橋の先でカーブしているので、一石橋と常盤橋との距離はかなり近くてお互いがすぐに見える位置にあります。つまり橋が架かる方向もここで変わり、常盤橋は東西に伸びた道路上にあります。東岸は中央区本石町、西岸は千代田区大手町2丁目です。 「ときわばし(ときわはし)」という名前の橋は2つあって、こちらは関東大震災後の復興計画で作られた道路橋です。(ところで、下に半蔵門線が走っているこの道路の名前は何というのでしょう、探しても出てき

日本橋川橋巡り2:都心環状線呉服橋出入口撤去について

前回の最後が一石橋だったのでちょっと横道に逸れます。 首都高速都心環状線の日本橋区間は、地下化が計画されて既に動き出しています。地下ルートを整備するために呉服橋と江戸橋の出入口が廃止され、出入口の橋桁が撤去されました。(先日放送のNHK解体キングダムでも放送されていました。) 呉服橋出入口は、一石橋の両岸といいますか、入口が中央区本石町側に、出口が八重洲一丁目側にありました。一石橋が架けられているのは外堀通り上です。廃止されたのはコロナ禍の真っ最中の2021年5月10日でし

日本橋川橋巡り1:豊海橋から一石橋まで

昨年ふと、日本橋が架かっている川の名前ってやっぱり日本橋川なのかしらと考えたことがありました。当たり前なことを何をいまさら?と思われるかもしれませんが、あの川の名前を意識して考えたことがありませんでした。神田川とか隅田川とか荒川は超有名だけど、よく見てるけど実は名前を知らない川ってけっこうありませんか?東京は小さい川が実に多いんです。 例えば東京スカイツリーの近くを流れている川は「北十間川」といいます。業平橋あたりから縦に延びているのは「大横川」、北十間川から分流している錦

渋谷散歩その6:ふたたびりんご狩りと東急渋谷本店のその後と飛行機と

「りんご狩りかもしれない展」のため、ふたたび渋谷に足を運びました。前回は渋谷でりんご狩りの後、有楽町に行き東京フィルメックスで映画を観たのですが、移動を考えて重たい瓶類を避けた結果、ジュースもジャムも買えなかったんです。その後悔から、開催日が残りあと2日となった12月9日に、2回目の会場入り。土曜日だったんでいつもより混んでいました。 この日のりんごラインナップ その時買ったジャムとりんご。 買った2つのりんご、甘さでは7番目と8番目になっていましたが、8番目の「奥州ロ

渋谷散歩その5:おしごと展とりんご狩りと神南一丁目交差点

次の渋谷探検は7月11日。この日もほぼ日さんのイベントで、コンドウアキさんの作家生活20周年記念の作品展でした。コンドウアキさんの代表作はリラックマですが、まんがやイラストのお仕事以外に絵本も描いていらっしゃいます。 コンドウアキのおしごと展 (2023年7月1日〜8月27日) その帰りにめずらしくPARCO内を探検したら、地下の飲食店フロアにちょっと目を引くお店が。ユニオンレコード渋谷はロゴを見てわかるとおりディスクユニオン系列のお店です。調べたら、1967年に「ディス

渋谷散歩その4:こまねこ公開撮影展とPARCOとその周辺

次に渋谷を訪れたのは6月3日。 渋谷PARCOの8階にあるイベントスペース「ほぼ日曜日」さんで、コマ撮りアニメ「こまねこ」の公開撮影展が行われていたのです。これは行かない訳にいきません。 新作「こまねこのかいがいりょこう」の撮影が会場の中で行われていて、撮影現場を小窓からみることができる展覧会でした。 「ほぼ日曜日」のある渋谷PARCO。渋谷に全然行かない間に建て替えられ、かつてのPART 1とPART 3の場所にPARCOは1つになっていました。 コマ撮りアニメを制作

渋谷散歩その3:恵比寿と代官山と渋谷

2月にもう一度渋谷に遊びに行く機会がありました。空コレで彩雲を撮った2月23日です。この日の本来の目的地は、恵比寿の山田屋まんじゅうさん。たまたまサイトを見ていて見つけた薄皮饅頭の変わり種「こきび」「まろぶ」を買うことでした。定番の薄皮まんじゅうは都内の百貨店でも売られているのをみかけますが、定番以外は直営店にしか売られていません。(または通販で入手可能です。)調べたら都内の直営店は恵比寿にしかありません。それで祝日だったこの日にお店に向かったのです。同時に散歩もしたかったの