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都内の小学校にて包括的性教育を実施!(後編)

小学4年生に包括的性教育を行なった後編です。

2限目の授業は、クラスのみんなでふれあいサイコロゲームを行い、『境界線ってなに?』という性暴力被害者支援センター・ふくおかが監修したYouTube動画を見ました。

まず、ふれあいサイコロゲームについて。

ふれあいサイコロゲームは、

  1. 人のぬくもりを感じる

  2. 「心地よいふれあい」を知ることで、「イヤなふれあい」がわかる

  3. 相手にさわる前に「いいですか?」と聞いて、確認することができる

  4. 「イヤな時」は、「やめて」、「イヤだ」と言う

  5. お互いにココロもからだも大切であることを知る

の5つをめあてとして、生徒たちにお話ししました。

ふれあいサイコロゲームで使用したサイコロ

ふれあいサイコロゲームは、サイコロをふって、サイコロの出た目によって、隣にいる人と触れ合う内容が異なります。

1・2の目が出たら➡︎「あくしゅして、いいですか?」
3・4の目が出たら➡︎「ひじタッチして、いいですか?」
5・6の目が出たら➡︎「グータッチして、いいですか?」
と内容を決めて、私が担当したクラスではサイコロふれあいゲームを進めていきました。

触れ合う内容は、ハグや背中合わせなどいろいろあるのですが、初めての触れ合いゲームなので、私は上記の3つに絞って行いました。

ルールは、

  1. サイコロをふってサイコロの出た目の内容を「〇〇していい?」と相手に聞く

  2. 相手が「いいよ」と言ったらすること

  3. 他のことに変えて返事をしてもいい

というルールのもと、ふれあいサイコロゲームを進めていきました。また、注意点として、サイコロで出た内容が自分がしたくないことだったら、他のことに変えたりパスしても良いことを伝えました。

生徒たちはどのように進めていくだろうか、人との触れ合いが苦手な子にこの内容は大丈夫だろうかと、グループごとに声掛けを行いながら、教室全体を観察しながら進めていきました。

私の不安はよそに、生徒たちは、ひじタッチやグータッチ以外のふれあう方法を相手に確認し、楽しみながらゲームをしていました。

改めて、大人が思っている以上にこどもたちは身体のことを知ることや、触れ合うことが好きなのだなと感じました。

そして、サイコロふれあいゲームが終わったら、福岡県の性暴力被害者支援センター・ふくおかが監修・制作した「境界線ってなに?」というYouTubeを見ました。

小学校高学年向けに作られたこのYouTubeは、人は誰でも目に見えない境界線=透明バリアがあって、自分で自分を守ることや、相手の境界線を大事にすることを知ることができます。

また、大切にしていることはみんな違って大丈夫と伝えること。

そして、あなたのカラダはあなたのもの、あなたのココロもあなたのものというメッセージがあり、今回の授業にぴったりでした。

全ての授業が終わり、最後にアンケートを生徒たちに書いてもらったのですが、「もっと知りたいと思うところがあれば教えてください!」という問いに、「もっと命の誕生について知りたい」や「卵子がどのように大きくなるのか」、「境界線についてもっと知りたい」など多くの質問をいただきました。

いただいた全ての質問は、一つ一つ回答をまとめて先生にお渡しさせていただきました。

今回、初めて小学4年生に包括的性教育の授業をしましたが、何よりも楽しかったと笑顔で終えることができたことを嬉しく思います。

今後の目標としては、生徒たちだけでなく、先生や保護者の方々など、普段こどもたちと共に過ごす時間の多い方々が科学的根拠をもとに包括的性教育を学んでいける環境づくりをもっと作っていきたいと思います。


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