プロセカイベスト『Parallel Harmonies』感想


VOCALOIDがどんなふうにクリエイターの心に刺さってきたのか、寄り添ってきたのか、救ってくれたのか。
それがとても表現されている良いストだなあ…………

ボーカル付きの曲を作りたいのに”ちゃんと”歌ってくれるボーカルがいないから諦めていた、てのを救うのがVOCALOIDの王道かもしれない。
けど結果的には「人にわかってもらえないこだわりを、そのままの形で受けとめ、広げてくれる”存在”」が現代のVOCALOIDの在り方のひとつとなっている。
VOCALOIDがただのソフトウェアではなく、キャラクターがついていたからこそ、初めてついた付加価値だと思う。

ボカロ曲でブレイクして作曲を仕事にできた人でも、
ボカロを並行して投稿し続けたり、ボカロに帰ってくる例も多い。
きくおさんだったり、DECO*27さんだったり、40mPだったり。
ボカロPって、放っておいても作曲家になれるわけじゃなかったけど、
レオニのように「VOCALOIDがいたから表現ができた」人たちのかもしれないなあ…
才能ある人が、自分が輝ける場所に向かって手を伸ばしやすい世の中になったのだとしたら、VOCALOIDは確実に世界を変えた技術だった。

それはそうと咲希ちゃんの黒系衣装は映える………

悲しさや寂しさにフォーカスした曲を作ろうとする咲希ちゃんがすきです。そういう咲希ちゃんを見るたびに、
16年の人生で元気に過ごしていた時期はほんの数年しかないんだな、と思い出す。
その経験が確かに咲希ちゃんを作ったんだな…と思うと、
先日号泣してしまった冬弥イベとも重なり、余計に沁みるんだよなあ。


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