網膜剥離の手術を受けたが、見え方が良くなった感じがしない…
はじめに
網膜剥離の手術を無事終え、しばらく過ぎたのだが、先生から「良好です」と言われても、よくなった気がしない…。網膜剥離の手術を受けて2か月以上過ぎても、快復した実感を得られない方が多くいます。そんな時に、私の経験がお役に立てれば、と考え、この記事を執筆しました。なお、この記事は医療的な正確さよりも、私が患者として経験したことを優先して記事を作成しています。
私の経験談
・私は両眼とも網膜剥離と診断され、両眼とも手術を受けました。
・現在も経過観察中で、定期的に通院しています。
・いつも診ていただいている先生とは、フランクに本音でいろいろ話せる関係
です。この記事を書くにあたっては、先生から教えていただいたことを
加味しました。
網膜剥離における「治った」
「網膜剥離が治った」には、2つの意味があります。
1つは網膜そのものが再び剥離することなく経過した意味での「治った」。
この意味での「治った」の確率(治癒率)は約90%です。眼科の先生方の「治った」は、この意味で言われることが多いそうです。
もう一つは、手術前と同じ見え方に戻った意味での「治った」。
この意味での「治った」は、患者さんそれぞれで状況が変わります。見え方が元通りになる方もいますが、手術前と同じにはならないことを覚悟しなければならない場合もあります。いつも診てもらっている先生によると「手術したのに、見え方が元通りになっていない!」と、文句を言われることが多いそうです。
見え方の例としては
・直線のものが歪んで見える。
・文字の識別が難しくなる。
・紙に印刷された文字が読めなくなる。
・視力が落ちる。
など、さまざまな見え方が現れます。
私の場合、眼内レンズを入れたために、視力は0.1未満だったのが0.6程度になりました。網膜はしっかり元通りになっています。一方で、直線のものが歪んで見えたり、紙に印刷された文字の識別が難しくなったり、手書きの書類への記入に難儀するようになりました。これでも、いつも診ていただいている先生によると「超優秀」なのだそうです。
手術後1か月過ぎたら
・網膜剥離は、手術後半年が目安です。
それまでは1〜2か月に一度、検査があります。半年過ぎた時点で、良好なら
以後は3ヶ月、半年、1年ごとに検査してもらうことになります。
・長い期間眼科に通うことになるので、お世話になる先生との関係は大切です。
何でも本音で話せる関係になるとよいです。
・手術後2〜3ヶ月ごろまで、眼の充血が残ります。
・日常生活の制限はなくなります。飛行機に乗って旅行にも行けます。
・網膜剥離の手術をしたら、見え方が大きく変わります。
メガネ、コンタクト、サングラスが必要になります。メガネやコンタクトを
購入するときは、いつも診てもらう眼科医で処方箋をもらってからに
しましょう。「特別な眼」なのですから…
・メガネは、手術後1ヶ月を過ぎたら購入できるようになります。また、手術後
半年を過ぎるまでは視力など目の状態が変化するので、レンズ交換を無料で
できるお店でメガネを作ってもらうのがおすすめです。
・コンタクトレンズは、手術後の眼の充血が引いたら購入できるようになります。
目安としては手術後2〜3ヶ月です。
・手術後半年を過ぎた時点で、歪みなど見え方に違和感が残っていたら、さらなる
違和感の解消は難しいと言われますが、数年経って突然快復したことを感じる
方もいます。
おわりに
両眼とも網膜剥離になったり、手術しても再発を繰り返したりしたら、見え方が大きく変わってしまうので、仕事など、これまでの生活を見直さざるを得なくなります。病んでしまった眼はデリケートで、眼を酷使しないよう生活することが求められます。
手術前はストレスフルな生活を送っていたら、ストレスのかからない生活に切り替えることも必要です。前向きにとらえて、生活スタイルを見直してみるのも良いのではないでしょうか。
(私は、生活スタイルを見直すことにして、今に至っています)
お読みいただき、ありがとうございました。
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