見出し画像

オードリー若林さんにめちゃくちゃ影響受けてます #3

社会人大学人見知り学部卒業見込み

こんにちは。わくわくらすです。
【わくわく+暮らす】をモットーに生きている20代社会人です。自分の好きや日常を形にしたくてnoteを始めました。

 今回は私の価値観に大きな影響を与えた、お笑いコンビオードリー若林正恭さんの「社会人大学人見知り学部卒業見込み」について書きたいと思います。


この本に出会ったきっかけ

 この本を買ったのは、2年前の夏くらいだったと思います。この本を買うためだけに本屋に行き、平積みされている中から一番きれいであろう本を買いました。(みなさん一度はやりますよね?笑)
 もともとオードリーは好きな芸人で彼らが大ブレークのきっかけとなったM-1グランプリもリアルタイムで見ていました。ただ、大ファンで出ている番組をすべて見るなどのレベルではなく、テレビをつけて出ていたら見るくらいでした。そんな私が今や大ファンと公言するほどのきっかけは何だったのでしょうか?

「ひらがな推し」という番組を見た

 なんか人生うまくいかないなぁ、と思っていたころ。たまたま「ひらがな推し」というアイドル番組をました。この番組のMCをオードリーが担当していました。当時ひらがなけやきというグループ名だった彼女たち、いまは日向坂46という紅白歌合戦にも2年連続で出場する大人気グループに。それまでアイドルにはさほど興味のなかった私がこんなに面白いアイドルっているんだなぁと思い、気づけば毎週視聴していました。日向坂についてもそのうち書けたらなぁと思います。その番組で若林正恭という人間に興味を持ったのです。

生きづらさに共感できた

 私は巷で言われる自己肯定感というものがとても低いと自負しています。家庭環境や学生時代に一切褒められなかったとか、そういうことはありません。むしろ、親や先生の期待に応えるいい子ちゃんだったと思います。いつしか他人にとっていいことが行動原理になり、人が喜んでくれるなら多少の苦しみは仕方ないくらいでした。その行動に自分が満足することは少なかったです。つまり、ジャッジを他人にゆだねているので、自分で自分を労わることができなかったのです。
 さて、そんな私が「社会人大学人見知り学部卒業見込み」を読み始めると多くの場面で共感がありました。若林さんもといオードリーは割と早くブレークしたと思われがちですが、仕事が満足にない下積み期間が8年ほどあったそうです。(芸能界では8年は早い方なのかもしれませんが…)本来、むしゃくしゃしているとかうまくいってない時期ってそれを思い出したり、話したりするのも嫌だなと思います。若林さんのすごいところは、やさぐれて世の中にかみついてさんざん尖っていて、それでも芯がぶれていないところです。自分に正直というのでしょうか。正直であればあるほどうまく世渡りができないというのは、現代病の一種ではないでしょうか。「みんな一緒」が求められ集団から外れる人は「異端児」扱いされる。リアルで自分を出せないからネットで出す、人がネットにのめりこむのも当然かもしれませんね。

そうやって表現するんだって思った

 この本は1タイトル5ページほどのエッセイ集で笑えるものもあれば、若林さんの闇を垣間見るものもあります。私の好きな一説を引用します。

 さよならネガティブモンスター。お前とは遊びすぎた。飽きた。でも、たまには遊んでやるよ。すぐ帰るけどな。
 ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。

出典:角川文庫 社会人大学人見知り学部卒業見込み 「ネガティブモンスター」 P142|若林正恭 著

 若林さんは旅行で温泉に入っているときにも仕事のことを考えてしまうようです。あれっていつまでにやるんだっけ、こんなことをしていてもいいのだろうかと。こんな気持ちをネガティブモンスターと表現し、いつも暇なときに現れるものだ言っています。
 すごく共感ができました。何かをしていてもふと明日への不安が起こったり、何もしていない自分(厳密には行動や思考はしているのだが)が途端にやばいんじゃないかと思ったり。こんな不安な気持ちは私も一人で暇なときに現れる。この日から私も、不安に襲われたときは「ようこそ、ネガティブモンスター」と言うようにしています。
 若林さんは一つの解決方法を提案しています。それは「没頭する」ということです。なるほど、没頭するくらい周りとの感覚を断ち切れば、考える暇もないということでしょうか。もう一説、同じページにあり、文庫版の帯にもなった言葉があります。

深夜、部屋の隅で悩んでいる過去の自分に言ってやりたい。そのネガティブの穴の底に答えがあると思っているんだろうけど、二十年調査した結果、それただの穴だよ。

出典:角川文庫 社会人大学人見知り学部卒業見込み 「ネガティブモンスター」 P142|若林正恭 著

特技ってこういうところから生まれるのかな

 私の一番好きな一説があります。

 よく時間を 無駄にしていた。ネタ合わせと称して昼間から公園に相方と集まりキャッチボールだけをして帰宅したり、夏場は体を動かしながらだといいアイデアが生まれるかもしれないと理由を無理やり作り区民プールに集まり潜水だけして帰宅していた。
 そんな日々が八年ぐらい続いたおかげで、ぼくは変化球が五種類投げられるようになって、相方は潜水の日本三位(当時)の記録保持者だったりする。

出典:角川文庫 社会人大学人見知り学部卒業見込み 「夢日記」 P55|若林正恭 著

 無駄な時間が特技や個性になる。こんな人生を歩みたいなぁ(笑)

最後に

 今回は若林正恭さんの「社会人大学人見知り学部卒業見込み」について紹介しました。機会がありましたらぜひご一読を。ではまた次の投稿でお会いしましょう。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?