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生徒はもちろん、先生も保護者も「行きたくなる学校」ってどんなものだろう?と考えて企画したイベントでした。

ご登壇いただいた方々との付き合いは長く、しかしながら、適度の緊張感を保ちながら、学校や幼児教育、海外の学校事情、起業、心の葛藤、、、いろんな話をする間柄です。そんなある日、別々に会話をしていたこの3人と学校の空気?のようなものについて話をしていました。そこで出来上がったのがこちらのイベントでした。参加いただいた方には教員の方々が多かった上に、保護者、生徒、とリアルに「学校現場の方々」にご参加いただけたようです。ありがとうございます。

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■私がコーチングを積極的に拡めたい理由
本田祐介さんは私のコーチングの先生です。実は私自身が「コーチングってどんな効果があるのだろう?」と半信半疑な気持ちだったのですが、彼のコーチングを受けていくうちに、どんどん聞くことの重要性・聞かれることの意味がわかるようにもなりました。コーチングを受けるときには、どちらかというと、自ら話したり、聞かれたことに答えたりするわけですが、相手は聞くこと、聞き出すことに集中しているので、時々、ちょっと高い位置から自分たちを見ると、聞かれることの重要性も見えてきました。それは、いかにうまく話を聞いてあげて(引き出して)、その人の思いややりたいことををやる気を持って(気持ちよく)実行できるようにサポートしているものだと私は感じています。

この数ヶ月、祐介さんのコーチングを受けながら、並行して自社事業である日本全国へのオンライン教育を企画・調整・実施していました。思っていたようにはなかなか進まない実際について悶々としている片側に「この人がいてくれる」という思いが心の支えにもなっていました。なので、コーチングはすごいものだな、学校現場にコーチングがあれば「なんでこんなことになるんだろう?」が多い学校の先生方もかなり前向きにも、そして、本当の自分でいられるだろうに、と感じてこの企画を考えました。

■学校の現場では?(教員編)
公開の場で本音でお話をしてくれる学校関係者はそう多くはいません。しかし、どんな組織であっても良いところも悪いところもある、それをさらけ出してこそその学校の良さがさらに良いものになっていきます。そんな教員がいる清水敬介さんの生徒さんが羨ましくもありました。中高一貫校で高校物理の先生をしている敬介さんは二児の父でもあり、ADDressのヘビーユーザーでもあります。(先日の別の授業では3歳長女の飛び入り参加!があったのですが、それがなかったのが少し寂しかったですね!)そんなケースケさんとある日、生徒がなんでも話せる場所の作り方個別の進路指導の10分をもっと生徒に寄り添うものにするにはどうしたら良いか?と言う会話をしていたのですが、その延長線上にこのイベントを考えました。学校現場にをもっと心地よい環境にしたいと言う思いは、生徒を包み込む場所だからなんですね。課題を解決するためのプレイヤー探し、を私はしていたのかもしれません。彼は生徒の成長と安心の場を作るためにビジネス部を創設しました。やはり、さすがですね!

■生徒の立場の学校は?
蔵(くら)裕康さんは関西の大学の4回生で、4月からは東京の教育関連企業の社員の予定です。高校生に今通っている学校のことを聞くのも憚られると思い、大学生に声をかけました。しかし、その心配は稀有だったと、直前にわかったのです。だって、彼の高校はとても心理的安全性が高い場所だった、のです。「高校時代が楽しいのは、学園ドラマだけ。卒業後にみんなで会ったら、実はあの時は楽しくなかった、なんて話はよくある」と聞くことが多かったので、そんなものか、と思っていたのです。(「透明の箱」に入っていたのは私でした!私は高校時代は楽しい思い出があまりなかったので、それがこの思い込みにつながったようです!)彼の話で一番印象に残っているのは「自分のやりたいことのある同級生がたくさんいる高校だったから、各々が一生懸命だったから、それが学校全体の前向きな雰囲気を作っていたのだろう」と言う言葉でした。まさに私の求めていた「正解の学校」だと思い、驚きました。「一人ひとりが違っていい」とはよく言いますが、みんなが違っていても、ポジティブに生きているのとそうでないのとで、そこは全く違う雰囲気が出てくるし、学校側もやりたいことのある生徒にはサポートもしやすいだろうなと、聴きながら思いました。学校の成績だけを頼りに大学を選びをサポートするより、やりたいことがある生徒の方が選択肢を広げる手助けはしやすいのが実際です。そして、先生もサポートの真剣度(というか、生徒の人生に寄り添うワクワク感?)が増すのではないか、と感じました。


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■会場からの声より
ご参加いただいた学校の先生が、すでにコーチングを学校現場に取り入れていると言う前提で質問をされたのですが、学校の世界にもセカンドオピニオンが必要なのだとも思い、実は少し驚きました。しかし何よりも、学校現場にコーチングが採用されない理由は「さらなる時間を取られる追加項目」に見えてしまうことではないでしょうか?GIGAスクール構想のタブレット配布についても、コロナ禍対応で急であったこともありますが、活用している学校と対応がなかなか困難な学校があるようです。「使いこなす」の定義が人によっても違うので、最低レベルで○○はできるように、ということになるのだと思うのですが、PCやタブレットが楽しいものだったり、自分にワクワクを与えてくれるものだったり、そんな使い方をしていないと、業務への定着も難しいし、子どもたちの方がもっとできたりもするものだから、嫌悪感が湧いてくるのも無理のない話かもしれません。そんなものを強いる学校現場が心理的に安全性な場所であるはずはなく、自分の嫌なことをせざるを得ない辛い場所になってしまうのかもしれないですね。(しかし、若宮正子さんのこちらの本をデジタル苦手意識の高い方は読んだら良いのだと思います。デジタルが苦手だったり、若い頃ほどの体力・気力・知力もなくなった!と苦しんでいる人ほど、デジタルが自分をサポートしてくれているのですから、、、)

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精華学園探究アカデミー東京校でなぜ仕事をしているのか?
私は「親子の学びアドバイザー」という名称のお仕事(業務委託)をしています。精華学園は広域通信制高校で山口県に本部があり、たくさんある○○校はフランチャイズ経営の独立した教室とイメージしていただくのが良いと思います。(連邦政府の学校版!?)スクーリングが3週間あり、それ以外は全てオンラインで授業が受けられます。「一人ひとりが違っていい」という話を最初の方でしましたが、受け入れ先である学校がそのように対応できないと、「一人ひとりがあまりにも違うと困る」ことにもなります。一人ひとり違った生徒を受け入れられる学校はまだ少ないですね。少人数のクラスでないとほぼ対応は難しいですから。自習型やデジタル授業でこれまでの一方向の講義型授業を行い、個別サポートはオンラインでリアルに対応することができれば、「ヒトと違うことに悩んでいる子どもたちをサポートできる」という思いがあり、一緒にお仕事をさせていただいています。不登校の小中高校生が20万人を超えたという記事は「大変なことだ!」と文末にまとめてあればそう思う人は多いと思います。しかし、「学校が形態を変える時代になったようだ」とまとめたら、「そうか、学校が変わる時代か」と人は思うのではないでしょうか?

さて、最後になりましたが、「一人ひとりを尊重する」ということをいろんな場で聞くことがあります。尊重する、ということは、信じるということであり、親も教師も生徒をrespectすることで、子どもも大人をrespectするという互いの信頼につながり、心理的安全性の保たれた学校現場になるのではないでしょうか?(教師と保護者も互いにrespectすることはもちろんのこと!)

心理的安全性といえばgoogleという巨大組織の運営話もイベント内で何度も出てきました。失敗を恐れない、失敗を許す、そんな生きる環境があれば、とても Psychological safety な環境が、学校はもちろんのこと、家庭でも会社・団体組織でも生まれるのかな、と思いながら今はnoteを書いています。

イベントの内容から、少し離れてしまいました。が、得られるものがタイトル以上のものであったので、これでいいのだ!


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