見出し画像

「答えのない教室」(新刊)いよいよ発売しました

「書籍を出版することには、実は大きな意味はない。本を買ってくださる方がいて、それを読んで、行動して、社会が少しでも変わる。そこまでの動きがあって初めて出版したことになるんだ」

「本を一冊出したくらいでいい気になる著者がいる。そんな人はこちらから縁を切るんです」と辛辣な意見を、しかし、屈託のない笑顔で言ってくれた新評論代表の武市一幸氏。そんな彼との三人五脚(!?)が始まったのは2022年の8月だった。これまでに何度かみたことがある会社名だったが、そこから書籍を出版することになるとは思ってもみなかった。経緯などは書籍に書かれてあるので、ぜひ手に取っていただきたい。

amazondでの「答えのない教室」購入はこちら

2022/03/23 11:19のタイムスタンプで、この会社を初めて訪れたときの私の驚きは半端なものではなかった。一戸建ての玄関に「新評論」とサインボードがあった。「そんなはずはないだろう」と思った私は、共著者の梅木さんや新評論を紹介してくれた知人に、この写真を送って「本当にここだろうか?」と連絡を入れた。時差だったり仕事中だったりで、誰も返事をくれない。えい!っという気持ちで、玄関のインターフォンを押した。

本社社屋。今はほぼ毎月訪れています。いつも近くの中華料理店でランチをいただきながら様々な話に花を咲かせるのが楽しみ。高田馬場が好きになりました。
ピーター・リリヤドール教授のBTCは7カ国語で展開中、世界中の5万人以上の教師が、数学算数を超えて、全教科でこのメソッドによる授業を行なっている。

そもそもの発端はこの本の日本語翻訳本を出版したかったのです。しかし、これだけでも200ページ以上あるため、日本語にしたら1.5倍以上にページも増えて、これはもう日本人には買ってもらえない、というご意見をいただき憔悴していた私たちでした。話をするうちに、2022年の夏休み前に、日本国内の小中高大学で実験授業を行うことを伝えると、「それを本にしよう」と提案をいただきました。私たちは「それが本になって、日本の学校で展開は可能なのだろうか?」と不安だったのですが、あれやこれやと言っているうちに、出版することが決定しました。最初のうちは1〜5章までのはずだったのですが、毎回打ち合わせに同席している私は手持ち無沙汰になり、「私も日本の学校現場について書きます」と共著者となり、ほとんど執筆が終わった2023年の夏の終わりに、「どうしても、BTCで定常的に教えている、学んでいる教師と生徒を自分の目で見て、それをきちんと書きたい」と言い出し、第7章を書くために遥々バンクーバー に行ったのが昨年の10月の終わりでした。実は9月に行こうとしたのですが、往復航空運賃が40万円だったので、1ヶ月後ろ倒しにしたという経緯があります。もちろん武市さんからは「取材費を自分で出すのなら、是非書いてください」と一言。本当は脱稿のはずなのに取材に行き出したものだから様々後ろ倒しになり、BC州の図書館で録音を書き起こしながら、原稿を書いていたのが懐かしい本日です。

先日我が家に到着したのが、こちらの本たち。出版に際してお世話になった方々への発送の準備をしている真っ只中にあります。

両親がすでにいない私は悲しい!梅木さんはお父様、お母様に見せられてよかったねーーー。

我が家では99歳の義母が最初の読者でした。感想は「子供の自殺や不登校が絶対に減るから学校はこれを採用すべきだ。岸田総理に送ってはどうか」とおっしゃる。驚きました。

「書籍出版は始まりであり、ここからが本格的なスタートです。リリヤドール教授の「Building Thinking Classrooms」はすでに世界7カ国語に翻訳され、世界的に広がっています。残念なことに日本では1校にも定着していません。私たちは日本でのこのメソッドの展開を託されたものとして頑張って参りますので、ぜひご一緒ください。

書籍を読んでいただき、感想などいただけましたら嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします。

お礼にかえて。」

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?