石川県の国際高専、素晴らしい自然環境と北欧を思わせる学舎。英語による教育と地域連携で15歳から課題解決に参画できる。私もここで学びたいなぁ。
高専と聞くと国立高専を想像する人は多いと思います。私立の高専があるということを私は知りませんでした。国際高専(石川)、神山まるごと高専(徳島)、サレジオ高専(静岡)、近大高専(三重)の4校が私立です。高専は工業高校とも違うし、大学とも異なる、5年生の高等専門学校。我が故郷の国立富山高専には文系の学科国際ビジネス学科があると聞いて、それも驚きでした。日本には国立51校、私立が4校存在します。国際高専の前身は金沢高専、その学校が世界で活躍する武器として英語イマージョンで高専教育を行う学校を作ったのは5年前とのこと。今回は白山麓キャンパスと金沢キャンパスにお邪魔しました。
大自然はもちろんですが、白山麓キャンパスには温泉施設が併設されていて、国際高専生は毎日温泉三昧。温泉の学び舎と言えば、つい大分由布院の立命館アジア太平洋大学(APU)を思い出すのですが、キャンパスに温泉がある学校は聞いたことがありません。(しっかり入浴させていただきました!)国際高専だけではないでしょうか?毎日温泉に浸かると肌や体調や良くなるとか、頭脳が活発になるとか、きっといつかデータで証明されるのではないかと思って楽しみにしています。
大自然や温泉設備は大きな特徴ですが、高専らしくものづくりやICTの設備はもちろん整っています。全寮制なので自分の好きな時間に好きなものを作ったり実験できる環境はgeekな人たちには極め付け。その上、授業と生活が英語なので世界により近い高専であることを生徒たちと話をして感じました。インターナショナルスクール出身の生徒もいれば、公立・私立中学校を卒業してからこの学校にきた生徒は日本全国から集まり、世界の旅立っていきます。今年1年生から5年生までの全学年の生徒が集まったので、みんながどんな世界を作って行ってくれるかが楽しみです。
施設は国際高専だけの利用ではなく、金沢工業大学の先端技術研究の場として利用されています。また近隣農地の獣害をAI・ドローンで解決したり、休耕田を活用したビジネスを地域の方々と検討したりと産学一体になった課題解決や地域振興を15歳から始められる環境。技術者頭脳をフルに活性化させられるに違いありません。
在校生たちはものづくりやITが好きでこの学校に来た生徒もあれば、英語で学べる高校を探して来た生徒、この学校を選んだ理由が様々だったのも面白かったですね。英語・IT・ものづくりは確実に日本の若者の未来を広げるので、ぜひたくさんの中学生にこの学校を知ってほしいと思いました。
今回はUWC ISAK JAPANを卒業した息子も同行しました。両校を比較してどんなことを思ったか、聞いてみたいですね。そして私は、次回はアサギマダラ蝶の飛び交う季節に行ってみたいな!インターナショナルスクールを石川県にも作りたいとの思いから視察に招待していただいたのですが、ぜひぜひ連携したいとワクワクしています。
日本のほとんどの大学は日本語でしか授業をしていません。英語とものづくり・ITに長けた若者が続々輩出されて、国際高専卒業生が日本の大卒を超える活躍をする日は近いはず。
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