子どもは本質を見抜く天才

「かっこいいってどんな意味?」
子どものダンス教室の上級者さんのダンスの発表を見て、「カッコいい」を連発していた私に小2の次男が聞いてきた。
一瞬答えに窮した私に、「意味が分からないのに使うなんておかしいよ。」と重ねて厳しい言葉。

長男は、小学校低学年の頃、バシャールの本を読んで「ワクワクすることをしよう」と言っていた私に、「ワクワクすることを探すのではなくて、今やっていることにワクワクすればいいんじゃない?」と言ってきた。

子どもというのは、時々、哲学者のようなことを言う。
どこかで見聞きした言葉を、使っているだけなのかもしれないが、そうとばかりも言えないこともある。

もしかしたら、色々な知識を詰め込んでいない子どもの方が、直観的に真実を見抜ける力を持っているのかもしれない。
もちろん、知識や知恵、人とのコミュニケーションの取り方や立ち回りを覚えることで、人間社会で生きていく術を身につけるわけだから、子どもの方が偉いとか、子どものままでいようというわけではない。
ただ、子どもは「直観的に真実を見抜ける力」を持っているのだと思えば、子どもの話をスルーしたり、否定したりしないで、きちんと向き合って話を聴ける。

うちの子ども達も、常にそんなことを言うわけではない。
ただ、時折出てくるそういう言葉を否定してしまうと、彼らは二度と話してくれないし、その行為は彼らの直観力を奪ってしまう気がする。

イライラしている時や忙しい時にそんなことを言いだしたりするから、一瞬カチンときたりもするけれど、そんな時こそ、「何それ?面白い!」と思ってみると、案外楽しく話を聴けたりするものだ。

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