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中学生で気づいたわくわくエンジン®  大人にも子どもにも、どんどん発揮してほしい!

わくわくして動き出さずにはいられない原動力「わくわくエンジン®」を持って活動している方たちを紹介する連載「わくわくエンジン®図鑑」。
認定NPO法人キーパーソン21がお届けします。

チーム東京の頼れるリーダー、「しょこたん」こと林章子さん。実は、中学生ですでに、わくわくエンジン®に気づいていたそう!しょこたんが、わくわくエンジン®に気づいたきっかけ、そして、学生時代からそのわくわくエンジン®を原動力にしてきたしょこたんだからこそ思う、「すきなものビンゴ&お仕事マップ」の魅力とは?

【図鑑 No.14】
お名前

林 章子(しょこたん)
お仕事
キャリアカウンセラー
大学生~シニア世代まで、就職・転職・働き方・人生の相談にのるお仕事
わくわくエンジン®
・まだ見ぬ世界を知り その魅力を伝えることで相手の気づきにつなげること
・発見したものをぴたっとはめること(令和2年4月、発見)

「ノートまとめ」から広がった最初のわくわくエンジン®

中学生の頃から、私は書くことが好きで、特に授業のノートをまとめるのが好きでした。先生の話しや雑談を、感想や落書きなどをまじえてわかりやすくレイアウトして書き、それを人に貸して「すごーい!わかりやすい!」って言われたり、先生にも「ここまでちゃんとまとめてくれて嬉しいよ」なんて言われて嬉しかったのをよく覚えています。

この「ノートまとめ」は、私が最初に気づいた「わくわくすること」であると同時に、他の「わくわく」にも気づくきっかけとなっていきました。

私が通っていた中学校は、生徒の個性を認め、挑戦の後押しをしてくれる雰囲気でした。そこで私も、水泳合宿の1〜3年生をとりまとめるリーダーや生徒会の執行役員などに立候補したのですが、立候補者は、全校生徒の前で立会演説や街頭演説をしなければなりません。この演説作りに役立ったのも、「ノートまとめ」だったのです。

運営の課題を発見したり解決策を考えたり、リーダーとしてどうしたい、どんな力を活かしたいか、それらを演説の文章にまとめあげ、当選!

特に水泳合宿は、生徒500人、指導役のOB・OG100人の総勢600人がかかわる一大イベントで、とりまとめ役になってからは、各チームのリーダーにどう活躍してもらうか、リーダー1人1人の得意不得意をまとめたノートを作ったりして、運営に生かしていました。私自身、本当は水泳はちょっとニガテだったのですが、だからこその気づきをまとめ、初心者クラスの指導を担当したりもしました。

当時は、これが「わくわくエンジン」と意識していたわけではないけれど、「メンバーの適材適所を考える醍醐味」や「自分の経験を整理して人に伝え、役立つことが嬉しい」ということに気づいたのはこの頃です。

「ノートまとめ」はその後もずっと続いていて、社会人になってからは旅行のノートを毎年つけていて、もう20冊以上になっています。
キーパーソン21の講師としても毎回講座での出来事や感じたことをノートにつけています!とにかくメモ魔なんです!

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わくわくエンジン®を原動力に、やりたいことを次々と形に

大学卒業後の進路は「教師になって本を読む楽しさや歴史の魅力を伝えたい」「スペイン語を使った仕事をしたい」など、いくつか考えていたけれど、たまたま選んだのは人材派遣会社でした。就職活動の空き時間にアポなしでとびこんだ会社の面接官と意気投合し入社を決めたんです。(のちに社長と判明!)

会社では、とにかく自分がやりたいことを言い続けること、
そして、自分が率先して行動することを心がけました。
幸い、会社もアイディアをどんどん採用してくれる環境で、企画を提案して実行を任せてもらえる、というチャンスがたくさんありました。例えば、仕事を探す人が、希望する条件に合う仕事を手軽に検索できるマイページの仕組み。今では当たり前ですが私たちが最初に作ったんですよ~。

今振り返ってみれば、自分自身のわくわくエンジン®を発揮できる環境があったからこそ、いろんなことに挑戦し成長できたんだと思います。

「自分の将来を考えたことがない」の言葉をきっかけに、キーパーソン21へ

仕事で、第二新卒の転職支援をするようになり、私に新たな転機が訪れました。相談にのっていた20代前半の転職希望者から、こんなことを言われたのです。

大学入試では偏差値やネームバリューで大学を選び、
就職も知名度だけで選んで自分の将来のことなんて考えたことがなかった

この言葉はとてもショックでした。

もっと早い段階で、若者たちが将来について考える機会をなんとか作れないものだろうかと考えました。

そんな折、会社の社員研修で、「キーパーソン21の講座を受けて小学校でプログラムを実施しよう!」という社内記事を発見したのです。張り切って応募しましたが、あえなく落選(応募者が多く激戦だったのです)。ご縁がつながるまでにブランクがあったのですが、それから2年後、ふとキーパーソン21のことを思い出します。

それは、仕事をやめてスペインに短期留学をしていた時のこと。在職中にGCDFというキャリアカウンセラーの資格を一期生として取得していたこともあり、

次の20年は今までの”働く”を支援してきた経験とカウンセラーの資格を活かして世の中に貢献したい

と思っていました。
でも社外に出てみると、将来やキャリアに関するサポートを直接できる現場はそう多くありませんでした。その中で「学校」などの実施現場があるキーパーソン21のことを思い出したのです。
帰国後、即、キーパーソン21の会員に入会し、早速「すきなものビンゴ&お仕事マップ」の講座に参加。キーパーソン21において2回目の開催、二期生でした。

「いぇ~い!」で心を解放して、生徒たちと一緒にビンゴを楽しみたい


初めて経験したビンゴのプログラムは、本当に楽しかった。

「人の好きなことを聞く、自分の好きなことを言う」のがとにかく楽しい!
「お仕事マップ」からどんどん仕事が広がっていくのもわくわくした~!

大人が自分のことをこれだけ話せる場も、他にはなかなかないと思います。
そして、初めての学校実施では、なんといきなりメイン(当日のプログラム進行役)としてデビュー!

当時は、まだ「今日は、ゲームをしに来ました。いぇーい!」とは始まらず、「こんにちは。キーパーソン21です」とちょっとマジメなノリだったので、後に「いぇ~い!」というノリにしちゃいました。

学校に行ってみると、「初めて会う大人がたくさんやってきて何をやるのかもわからない、初めて受ける授業だから不安、、、」

そんなシチュエーションに、生徒たちも緊張していたり、斜に構えていたり、大人の様子を伺っていたり、様々なんです。そんな気持ちをとっぱらって、心を解放しちゃおう!今日は楽しんでね!って思って「いぇ~い!」ってやっちゃいました。「いぇ~い!」をやると、教室が「なんだなんだ?」とざわつく、もしくは無言で引くんですよね(笑)

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でもクラスによっては、「いぇ~い!」を一緒にやる生徒がいたり、それをきっかけにその後のメンバーの自己紹介でかけ声をかけてくれる生徒が出てきたりして!
「しめしめ」「終わる頃には、、、見てろよ~」とわくわくする瞬間です。

教室に入る前に、クラスを担当する大人たちと「今日も楽しむぞ!おー!」という掛け声も、私が始めました。大人だって緊張しますよね。教室に入る前に大きな声を出して緊張や不安を取っ払い、ひとつになって楽しもうという気持ちでやっています。 

学校へプログラムを届けに1年間で50回も参加したわけ

キーパーソン21では、たくさんの経験をしてきました。例えば、2010年~2013年には、「チャリティカレッジ」を担当。「キーパーソン21の活動目的の推進のために」とスタートし、会員が講師になり、教育からリーダーマネジメント、写真の撮り方、プレゼンテクニックなど幅広いテーマで開催。後半は、香山リカさん、茂木健一郎さんなどのビッグネームもお招きして開催しました。

また、大学生会員向けに「就活サポート」も担当しました。それまでも、「キャリア概論」「就活講座」などを行っていましたが、ノウハウではなく別の形のサポートを、と朝山さんからの提案で立ち上げ6年間にわたり実施。多い時で年に20回の講座実施や模擬面接、個別相談会などを行い、人数や特性に合わせて、内容も都度変更。

常に「伴走」する気持ちで寄り添ってきました。

学生たちから就職先・進路先が決まったと連絡が来た時には、一緒に飛び上がって喜びました!彼らが社会人になった今でも、転職の相談にのるなど関係は続いています。

そんな中でも、私が特にこだわってきたのは、ビンゴなどの学校実施に参加すること。最大で年間50回以上参加した年もありました。おそらく、朝山さんの次に多く現場を経験しているのは私です!

学校実施の現場では、短い時間で生徒と大人の心がぐぐっと近寄る瞬間を毎回感じています。キーパーソン21のプログラムはどれもみんな、初めて会った大人が自分(生徒)の話しを真剣に聞いてくれて、好きなものを言った時に「いいね~」って認めてくれて、将来について一緒に考えてくれて、真剣に向き合ってくれることが伝わる内容なんです。

もう何年も、若者の自己肯定感が低いことを課題のように言われていますが、生徒たちは、実施中や終わった後に、

自分のことを「いいね」って思えたり…
「将来が楽しみ」って思えたり…
「信頼できる大人に出会えた」って思えたり…

短い時間ですが、自分に自信を持つことができる、そんなプログラムなんです。まさに第三の大人の関わる意味を実感できる貴重なプログラムだと思い、1人でも多くの生徒に実施するために、10年も関わっています。

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大人にも子どもにも、わくわくエンジン®を発揮し、いきいきと自分らしい人生を送ってもらいたい

キーパーソン21のプログラムは、子どもだけでなく、大人にも大きな気づきと学びがあります。

キーパーソン21の会員向けの講師も担当していますが、講座の中で大人のみなさんがビンゴを通してキラキラ輝く瞳と表情で自分のことを開示している姿や、自己紹介で涙を流して悩みを打ち明ける姿に出会います。

そして講座が終了する頃には、いつもと違う脳みそを使って、疲れているものの晴れやかというか、浄化されたような、一皮むけたようなスッキリされた顔になっているのを見て、人の力、プログラムの魅力に毎回感動しています。

講座でお会いした方が、実施現場(プログラムを子どもたちへ届ける場)やFacebookや人づてなどで、久しぶりに会った時に、元気そうだったり、新しい何かを始めていたりするのを聞いたときには、キーパーソン21やプログラムが、ほんのちょっとでも何かのきっかけになってたら嬉しいな~なんて思います。

私は中学生の頃からわくわくエンジン®に気づき、それを活かせる環境に恵まれてきました。そして、キーパーソン21に出会い、ずっと続けてきたことや好きなことはどれもわくわくエンジン®でつながっているということを改めて発見しました。

自分がこれまでやってきたことや好きだったことをわくわくエンジン®で整理し直すことで、自分のことをもっと理解できるし、まわりの人にも自分を理解してもらいやすくなる、わくわくエンジン®には、そういう効果があるのではないかと思います。

一人でも多くの方がわくわくエンジン®を発揮し、いきいきと自分らしい人生を送ってもらいたい、それが私の願いです。

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(編集後記)
誰よりも、多くの現場を経験しているしょこたん。それでも、プログラム実施の前日には、当日の進行を一から声に出して確認し直すそうです。この真摯な姿勢!プロ意識!この姿勢があったからこそ、わくわくエンジン®を活かしながら活躍されてきたのだなと納得しました。
ちなみに、ビンゴの“大切なもの”(※)には必ず「夫、応援してくれるから」と書くそうです。素敵!きっと、しょこたんのわくわくエンジン®を誰よりも理解されている方なのでしょうね。
(※)すきなものビンゴのプログラムの中で大切なものを書き出す過程の話

(ライター・ズーミン)

わくわくエンジンって何?って方はこちら


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