「クリスマスには、メイドでしょ!」
ある年のクリスマスイブ。俺の家には数人のメイドがいる。
最高の環境だ。だが一人だけ問題児がいる。
「必殺、メイドさんビーーーム!」
かまえられたスプレー缶が勢いよく噴射している。
それはゴキブリなどではなく、俺の顔へと。
「うおっ! なんだこれ変な臭いすんぞ。おい、やめろ!」
缶の噴射は止まった。
「ふっ。安心しろ少年、無害なエアダスターだ。」
こいつがその問題児、ナツキだ。
ナツキの行動は常に意味不明だ。そして被害を受けるのは俺だ。
例えば今朝は、俺のスリッパの奥にグミキャ