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『逆襲のシャア友の会』に嫉妬する

庵野秀明編集の『逆襲のシャア友の会』が復刊された。これは1993年に発行された同人誌で、庵野とその周辺のクリエイター、ライター、編集者などがよってたかって富野由悠季という存在とその最大の達成の一つであると思われる「逆襲のシャア」をさまざまな角度から語り倒している……そんな本だ。近年では、1995年の「旧エヴァ」制作へのステップとして、庵野の仕事の中でも注目度が高くなっていた。

当然これはアニメファンの間では伝説的な同人誌で古書店やオークションで高騰していたものがまさかの商業出版での復刊を遂げるという、ほとんどアクシズ・ショックのような展開だった。僕も20代のころ既に伝説化していたこの本を先輩から借り、夢中でページを捲った記憶がある。この本がなければ僕は『母性のディストピア』を書けなかっただろう。

そして今回、復刊版を読み直して感じたのは一言で言えば強い嫉妬だ。

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