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『初恋の悪魔』と「謎解き」の問題
僕はこの夏に放映されていたテレビドラマの中では『初恋の悪魔』を最も楽しみに観ていた。人気も視聴率も、これまでの坂元裕二の脚本作品のなかでそれほど目立ったものではかったようだが、僕の評価は逆でむしろ『大豆田とわ子と3人の元夫』と並ぶこの作家の代表作になり得る作品ではないかと考えている。今回はその理由を記しながら、この作品が描いてしまっているものについて考えてみたい。ただ、僕はこの作品をとても好ましく思っているけれど、「みんな」と一緒に好きなものを「推し」て一体感を味わうことを求めている人は、ここで立ち去ってもらったほうがいいと思う。
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