政治的な「対話」が自己目的化して民主主義が壊れそうになっている今、一番必要かもしれないことは何かという話
僕が先月からはじめた連載『ラーメンと瞑想』は、「食」をテーマにしたエッセイのような、小説のような、そして批評のような文章なのだけど、そこにほんの少しハンナ・アーレント『人間の条件』についてのダイアローグが登場する。
僕はこの数年アーレントについて考えることが多く、2022年に出版した『砂漠と異人たち』や、この夏発売予定の『庭の話』などの著作にも度々引用している。今日は、このアーレントの議論を肴に、少し抽象的なことを考えてみたい。
広く知らてているようにアーレントは『