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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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#吉本隆明

「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
225

「庵野秀明的なもの」の可能性と限界から「オタク的な感性」のポジティブな応用を考え…

さて、今日は昨日の話の続きだ。 今日は「オタク」という文化にどのようなポジティブな可能…

宇野常寛
2週間前
35

「性愛」を経由しない対幻想(のポテンシャル)と「共同体ではなくチーム」を僕が選ぶ…

今日は昨日の三宅香帆さんとのトークショーで出た話題を延長して考えてみたい。それは「対幻想…

宇野常寛
1か月前
41

「西新宿ストーカー殺人」から考える「対幻想」と「所有」の問題

今日は昨日の記事の問題ーー人間は「対幻想」から「自立」できるのかーーの続きを考えたいと思…

宇野常寛
1か月前
58

人間は「対幻想」から「自立」できるかという問題を戦後史から考える

気がつけば5月も半ばが近くなってしまった……。明後日5.15は僕たちPLANETSから三宅香帆さんの…

宇野常寛
1か月前
38

「消費社会」と「個人主義」を守りたければむしろ「政治的」なコミットが必要なのでは…

実はこの2日ほど、風を引き寝込んでいた。今日から仕事に復帰しているので、このnoteも通常通…

宇野常寛
6か月前
41

閉じる国家と開く都市(庭の話 #15)

昨年末から僕が『群像』誌で連載している『庭の話』を、数ヶ月遅れで掲載しています。今回載せるのは第15回です。過去の連載分は購読をはじめると全部読めるように設定し直しておいたので、これを機会に購読をよろしくお願いします。 1.孤独と自立  まずは、前回の議論の補足からはじめたい。人間を孤独にする場所であること、それが私の考える「庭」の最後の条件だ。  私たちはここで、初回で論じた吉本隆明の『共同幻想論』をめぐる議論を思い出すべきだろう。  吉本は1960年代の学生反乱の季節