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男と食 4 | 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。食通が待ち焦がれているというジビエの季節がやってきます。様々なジビエ食材の中でも月の輪熊が一番のお気に入りだという敏樹先生は、その美味しさに舌鼓を打つのでした。
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脚本家・井上敏樹エッセイ『男と×××』第33回
男 と 食  4   井上敏樹

さて、冬である。冬となると食いしん坊はうずうずして来る。ジビエの季節だからである。ジビエと言うのは要するに冬眠前の脂の乗った獣の事だ。鹿、猪、鴨や鳩や熊が主だった所で、そういった獣を猟師が鉄砲で狩るのである。最近ではアライ熊まで供する店があるらしいが私は食べた事がない。なにしろアライ熊である。『さあ〜、今日はアライ熊を食うぞ〜』と言う気分にはなかなかなれない。デートにしたってアライ熊では、相手がよほどの食べ手ではない限り微妙な空気が流れる事、受け合いである。

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宇野常寛が編集長をつとめる〈PLANETS〉の公式noteです。政治からサブカルチャーまで、ざまざまな分野のスペシャリストが集まっています。独自の角度と既存メディアにはできない深度で、読むと世界の見え方が変わる記事を月に20本以上の記事を配信しています。

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