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「音楽」を「形」で届ける

4月2日にデジタルリリースした楽曲
「PODCAST LOVER(ユキノとモリグチ)」

僕があまりにツイートしたりするので、
もう胸焼けしてらっしゃる方も多いかと存じます。
<例によってその類の文章になりますので、
もういいよ!って方はこちらでさよなら!>

この楽曲を作った理由は、前回の記事のとおり。

僕は加熱すると止まらなくなる性格。

ポッドキャスト番組の企画モノ

フル尺制作

デジタル配信リリース

「よくやるよなぁ…」という周りの空気をよそに
フィジカルリリース希望のお声があれば、
そらきた!と飛び込む。

シティポップだよ?CDじゃないよね。
テープじゃない?
個人的に今イチバンアツいアイテム、
カセットテープ。

ただ、ここで問題も。

サブスクで、タダ同然で聴ける音を、
わざわざお金を出して、
わざわざテープで聴く方がいるとは思えない。
だけど自分の曲がテープにできるチャンス(勢い的に)
なんてこの先、多分ない。
在庫滞留も、赤字も覚悟で(ゴクリ)。

テープの最終デザイン

出来上がったテープを手にした喜びはひとしお。

シゴト上で関わった作品ではなく、
自力で作りあげた作品がちゃんと形になった。
デジタル配信開始された時とは全く別の方向から
達成感と満足感の波がやってきた。

できあがったカセットテープ 通称「ポキャラバテープ」

感激したのは、
このテープを買ってくださる方がいたこと。
さらに驚くべきは、
その方々のほとんどがプレーヤーをお持ちでなかったこと
だって時代は令和。

置くだけでもカワイイ!と、
雑貨のように飾ってくださる方。
このテープをきっかけに
プレーヤーやラジカセを探してくださる方。

「PODCAST LOVERが人生初のテープです。」
「これがきっかけでカセットカルチャーに触れました。」

ビニールを剥がす。

ケースを開ける。

テープをセットする。

メカが動きだす。

テープがシュルシュルと走っていく。

数秒間の無音後に音が流れ出す。

往年のカセットウォークマンで聴く。


少し前までは確かにあった、
音を鳴らすまでの所作。
スマホの画面をタップして音を流すのと全く違う。

「音楽」を「形」にして届けるということ。

音楽を届けるという表面的なことだけではない。
その上下左右前後に存在する
フィジカルな体験も同時に届けることができた。

無駄に思える事象、事柄の中に、
尊い感覚や、求めていたモノが隠れているのかも。

PODCAST LOVERという楽曲を通して、
今、僕はそれを再認識しています。
ありがとう!ありがとう!

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