ワクワクラジオ的 制作TIPS - Podcast配信について語るアドベントカレンダー<12月12日>
12月12日(土)21時になりました!
ワクワクラジオ アシスタントのモリグチです。
ドングリFMパーソナリティ・Narumiさんが企画された
「ポッドキャストと音声配信について語るアドベントカレンダー」
誠に僭越ながら、我々ワクワクラジオも参加させていただきます。
このnoteではワクワクラジオの制作裏側をご紹介します。
同時公開のPodcast第15話では「僕たちがラジオをする理由」
と題して、これからどんな番組にしていきたいかなどをお話しました。
よろしければお付き合いのほど、よろしくお願いします!
▼ Podcastはコチラ
STEP1 : リモートで収録
今や当たり前となったリモート収録。
シーズン1をやっていた6年前では考えられなかった。
収録スタジオへの移動時間、スタジオ使用料。
今では全部必要ない。ありがたい時代の進化。
1:Google Meetでビデオ通話
(Z○○Mより音質が良い気が。当社比。)
2:それぞれの声を、直接それぞれのMacで収録
3:収録音声をWAVでトラックダウン
4:編集へ
▼ モリグチの収録風景
大体自宅のリビングを占領(間借り)してやっている。
マイク:SHURE KSM32CG
モニター:SONY MDR-CD900ST
シゴト機材なので新たに揃えたものはなかった。
ミタムラも大体同じ機材を使用している(はず)。
STEP2 : DAWで編集
幸運なのかどうなのか、
某音楽レーベルのクリエイター(の端くれ)をしていると、
音の細かい編集作業は全く苦ではない、というか逆に血が騒ぐ。
使用しているDAWは、デモ曲作成に使っているLogic Pro。
たかがPodcastでLogicを使うのかと思われそうだが、
GarageBand以上ProTools以下、みたいな感じで、僕は使いやすい。
STEP3 : サクっと、サラっと、聴きやすく。
① 1回10分!(そうね大体ね。)
同時配信のPodcastでもチラっと触れているのだが、
地上波FMや、好きなPodcastは、延々と聴ける。
しかし、初聴の番組は20分、30分と続きで聴くのが辛い。
せいぜい10分、長くて15分が限界。
聴き流すというよりは、集中して聴くから、
ひとつエピソードを聴き終わるまでに、
何日も何日も掛かるのがしょっちゅうだ。
という、完全に僕個人の尺度で、
ワクラジは1回約10分、と決めた。
僕たちの話に付き合っていただく時間なんて、
たとえ10分でも贅沢なことだと思ってしまう。
収録では、1回につき20分ほど話をしている。
話上手な方ならそんな心配いらないのだろうけど、
僕たちはその未熟さ故に、本題から逸れたり、
同じような内容の話をリフレインしていたり、
噛んでいたり、噛んでいたり、噛んでいたり、
噛んでいたり…
カットできる箇所は思ったより多い。
多すぎる。
そんな無駄な時間にリスナーさんを付き合わせるわけにはいかない!!
その一心で音声データを千切りにしながら編集していると、
いつの間にか10分になっている。
コスパどんだけ悪い。
▼ 千切りしまくって編集している様がコチラ
一番上がミタムラトラック。
二番目がモリグチトラック。
その他はジングル、BGMなど。
基本7トラックで構成している。
② 全体のリズムを感じて!感じてよ!
Podcastにも、トークならではのBPMがある気がする。
テンポが狂うとちょっと気持ち悪い。
クオンタイズ(音符を揃えること)したくなる。
なので、余計な間だったり、相づちのなんかの間も細かく調整する。
▼ こちらが調整前(滑舌悪いのはほっといて)
▼ こちらが調整後(滑舌悪いのはほっといて)
コンマ○秒の世界だけど、
それだけでも全体の印象が随分と変わる…
気がするのは僕だけでしょうか…。
そして、BGMの流れを邪魔しないように、
メロディが変わるところ。
ドラムのオカズが入ることろ。などに
トークの入りや、終わりを配置するだけで、
スムーズに流れて全体が生き生きしてくる…
気がするのは僕だけでしょうか…。
③ リスナーさんの鼓膜を、俺は守る!
トークをしていると不意に入る爆笑ポイント。
僕もミタムラも所謂「ゲラ」なので、
トーク中、急に大きい声でゲラゲラ笑うことが多い。
音声の波形が急に大きくなっている箇所は危険。
こういう音を不意に聴くと、耳が痛くなるし、ビクっとビビる。
実際、編集中でも油断しているとヤられる。
だから「オートメーション」で音量を微調整する。
流れるように聴くためには、音質も大事。
音割れなんてもってのほか。
EQ、リミッター、コンプなどを差すのも効果的。
これらは、GarageBandのような初心者向けDAWでも備えてある機能。
リスナーさんを不快にさせないためのマナーだと思う。
とジェントルマンを装ってみる。
STEP4:自己満足かもしれないけど…
つらつらつらつらと書かせていただきました。
ここまでお付き合いいただいた皆さま、
本当にありがとうございます!
「あ、そういう細かいのはどうでもいいんで。」
「つーか、内容が微妙なら本末転倒じゃね?」
というお声も飛んでくるかとも思います。
いやほんと、仰るとおりなのです。
自分でも、変に面倒で細かい性格だと呆れます。
けど、何年後かに過去回を聴くことがあっても、
最低限、クリエイターとして恥ずかしくないモノを残しておきたい。
もっと簡単に、もっと効率よく、
制作・更新する方法もあるけど、ひとまず…。
側から見ればただの自己満足かも知れません。
これが正解か、間違いか、それも分かりません。
けど取り敢えず、続けてみたいと思います。
毎週土曜、どこかの頑固者たちがやっている、
どうでもいいような、けどちょっと気になるような10分間の小話。
もし、もし、お気に召していただけましたら、
是非お付き合いのほどよろしくお願いいたします!
長い乱文、最後までお読み頂きありがとうございました!
Written:ワクラジ モリグチ