見出し画像

映画_心の傷を癒すということ

 NHKで放送されたドラマ「心の傷を癒すということ」の再編成版。

私は昨年ドラマを観てとても感動し、本(安克昌 著)を読んで、そしてさらに今日映画をみて、またごーごーと涙を流した。

 阪神淡路大震災後の神戸をメインの舞台に、人々の心が描き出される。

みんなが大きな不安や絶望の中にいて、被災者支援に奔走し活躍した医師も私たちと同じ心を持ち、その支えとなった妻や恩師もまた、普通の人だった。

 残念なことに、今、世の中には感染症に対する不安が溢れているので、観る人の救いになる作品だと思う。

小学校でキックベースをするシーンが好きだった。大人も子供もつかの間笑顔を取り戻し、その時間がまた明日を生きる活力となる。

このコロナ禍において、あのキックベースのように、皆を繋ぎひとりひとりのこころに高揚感や心からの笑顔を取り戻すものはなんだろう。物理的な距離はデジタルでどこまで深く補うことができるだろう。

この作品は、決して当時の回想録ではなく、私たちの今に繋いでいくスト―リーだ。

 映画の編成も素晴らしかったけれど、
ドラマ版には、避難所となった学校の校長先生のエピソードや
困難のなか生きる延長上に精神障害を抱え、さらに被災した女性のエピソード、そして、安先生のお父さんやお兄さんのエピソードも。ぜひドラマもおすすめしたい。(NHKオンデマンドで観られるよ。全4話)

キャスティングも音楽もすきだったー。あと、尾野真千子はもう、神!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?