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温泉信仰

温泉地に到着して初めにすること。

とりあえず宿へ直行もいいし

食べ歩きとか、足湯を楽しむのもいい

観光案内所などで情報収集もしたいし

楽しみ方は色々。


必ず初めに…という訳ではないけれど

私はできれば最初に神社やお寺へ行きたい。

『○○温泉、楽しませて頂きます。』
『良い旅になりますよう。』

そんな感じで、土地神様や仏様にご挨拶。

もう1つ

その土地がどんな歴史を辿ってきたのか?

触りくらいでも知ってから散策すると

温泉地の見え方が変わってくる。


温泉地といえば、

温泉神社や湯神社、温泉寺や薬師堂。

オオナムチやスクナヒコナ

薬師如来や開湯に関わる人物

祀られていることが多い。


そんなお決まりの神仏が祀られているのは

神仏分離後の話だったりする。

明治以前は?他に祀られている祭神は?

その土地独特の地主神であったり

聞き慣れない神様が祀られていたりして

何だろう?と
そこから面白みが増したりする。

○○権現…山岳信仰が絡んでいるのか?

とか、独りテンションが上がったり。


境内の立地も気になる。

温泉地の中心や高台に鎮座していると

ここから町が発展していったのか…とか

端の方に鎮座していた場合は

訳あって本殿やお堂は移ったのか?

町が発展と共に移り変わっていったのか?

何故ここに?という想像を独り膨らませ

高台から町を眺めながら

またはマップを眺めながら

想いにふけることも楽しい。


境内から湯が湧いていたり

歴史書に記述されている湯だったり

そんな湯に触れたり浸かったりできると

歴史に思いを馳せながら

ありがたみのニヤニヤが止まらなかったり

飲泉できるならそれはもう聖泉

そんな、知らなくてもいいこと。

温泉はお風呂に浸かって楽しむ

そういうものと思っている人が殆どだろう。

私も勿論その1人ではあるけれど。

想像の中で楽しみを膨らませて

湯の歴史を味わい

自己満足に浸っている。


湧いてくる湯が注がれる風呂に関しては

浴場の造りも気になってしまう。

ポイントは

重力に逆らっていないか?


あぁ…熱くなってきたけれど

長くなってしまうから

ここらでおしまいにしよう。

泉源と浴場の事は

改めて書きたくなった時に。



今回のお題の〆に

気付いて面白かった
歴史の思い出を1つ。

宮城県と山形県の堺にある蔵王山。

遠刈田温泉側は蔵王信仰が栄え

蔵王温泉側は熊野信仰が栄えていた。

それを物語る神社や史跡など

山や町を歩いて気付く楽しさ…

西で見つけた熊野岳

東で見つけた蔵王古道


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