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ステイホーム中の5つの独り言。

どうやら、みんながこんな感じのようだけど、コロナは考え事がやたらめったら進む。進みすぎて、行先迷子なので、ここに着地させておくことにした。以下、どこにもいかない考え事リストでございます。5つございます。

怒りについて | 「怒り」についてずっと考えている。
この不確実な時代においては「不安」という感情がやっかいなもので、大事なテーマだとずっと思ってきたが、「怒り」はもっとやっかいな感情かもしれない。この時代に怒りを抱いたら、その矛先は、世界を知ろうとするほど収集つかぬほど無限のように転がっているからだ…。で、案の定、自分もこの二週間くらいずっと「怒り」に悩まされている。コロナのこと、Black Lives Matterのこと、なにより仕事のこと。私の場合、心地のいい未来をつくりたいと思うほど、その希望がじわじわ叶わなかったとき、あるいは真逆の事件や出来事が起きたとき、「どうしたらいいか分からない。でもそこに行ってしまったら帰ってこれないから、何もできなくなるから"絶望"にだけは行きたくない。」というある種、自分への強い抗いと迷いとして、「怒り」という感情が湧く。だから「怒り」は、「逃げずに向き合いたい」という意思表示とも言える。だから悪いものじゃないよなあとも思うけれど、自分の精神衛生にはかなり悪いんだ、これが。根源的であるほど散歩や掃除やちょっとしたことじゃ解決してくれなくて、考え方も、言葉も微妙になってくるし、人当たりが悪くなるのが一番最悪なんだよなあ。。
みんな"ちゃんとしてない"証明 | リモート収録のお笑い番組がけっこう好きだ。普段TVは全く見ないのに、夕飯食べながら有吉やらオードリーやらたくさん見ている。なんで好きなんだろうと思ったら、お笑い芸人たちは昼からビールのんで、収録中も飲んで、もう自堕落きわまりない。このひどい暮らしが最高なんだよなあ。
今まで家の外で会う人たちはちゃんとしすぎてたんだと思う。ピカピカしあってきたけど、みんなちゃんとしてる風に揃えてただけなんだよなあ、という安心感を感じております。このまま、社会がちゃんとしすぎないままになったらいいなあ。
独りはマイナスじゃない | 独りのごはんが楽しい。独りの時間が楽しい。で、気づいたのは、ステイホームが始まる前は、だれかとの予定がない日や、ひとりでご飯を食べる日は、なんとなく物足りなくて、いわばマイナスの時間だと自分が思っていたということだ。「隔たり」のエキサイティングさ、自由さ、満足感を教えてくれてありがとう。
以前のnoteを読んで、島で暮らす写真家の友人がくれた言葉を載せておこう。“コロナは分断や亀裂と言われたりしてるけど、隔たりとしたい。「隔たり」と「目には見えないもの」、今回のコロナで浮き彫りになったものが、自分の生活では肯定的に組み込まれていたように思う。社会不安のもとを、裏を返してみたら社会安寧のヒントにならないだろうか。”
真面目になりすぎることには、要注意 | さいきん、土日に高校時代の友人と絵を描いたり、バトミントンをしている。話がつきなくて、すぐに日が暮れる。一人で考えていたあれこれを話すんだけど、でも帰ってくると、いまいち何を話していたか思い出せないんだよなあ。ただ楽しくて、時間がすぎていただけと言う感じ。たぶん本当に中身がない。
対照的に、一人で考えたり、インターネットを読んでいるときって、言葉のキャッチボールをしすぎなんだと思う。10発中8発くらい返しちゃう。ツイッターも、たとえリプライしなくても脳内では瞬時にしちゃうよね。でも会話だと、おおよそ3発も返せてない感じがする。今日も美容院で「アメリカ、やばいっすねえ」「やばいねえ」と話したら、けっこうお互い真面目に考えてたんだけど、なんか明るい気持ちになった。会話の「ザル」具合には、いつも助けてもらってきたんだなあ。
「白い」絵の具について | これが一番くだらないやつ。土日になると絵を描いているのだが、絵を描いていると、というか無目的の時間を過ごすと、高校時代に戻ったみたいに、あれもこれも気になり始める。一番不思議なものが「白い絵具」だ。まず白い絵具は、他の色に比べて使用頻度も使用量も半端ない。でも「真っ白」を描くのは難しい。白いからって白い絵具だけ使うと、他の色と違って「何もまだ描いてない」みたいになる。「真っ白の深み」ってどうしたらできるの。色がないわけじゃなくて「白」という色なんだけどな・・。なによりほかの色との最大の違いは、白のフラットさだ・・・。黄色の紙に青い絵具をのせたら緑っぽくなるのに、白色の紙に青い絵具をのせたら青い・・・。君は紳士すぎやしないか。

以上っす。





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