見出し画像

サウダージ

このタイトルと写真で、「何のことやら、まったく」と、私の事をご存知な方は溜め息が出でいるだろう、と察します。

まずタイトルの「サウダージ」の意味は、良くボサノバの歌詞に出てくるポルトガル語圏 独自の感情で、他の文化圏で表すには改訳が難しいと言われますが、1番近い日本語は「郷愁」だと思います。

ただ単に懐かしむ「ノスタルジー」とは違うみたいで、あの頃を懐かしむだけでなく胸が掻きむしられる程の後悔や執着も伴う感情のような気がします。

それで、写真の工具は「クランプ」という挟んで固定し両手を開けて作業出来る小道具なんです。

昨日、今日と、キッチンカースティションの場所を工作するのに、たびたび使用しています。

そして、この「クランプ」を見たら激しいサウダージを感じるのです。

「この感情は何処から来ているのか?」

はい、「この道具で、サウダージ? 飛躍しすぎやろ?」と言う意見が出る事でしょう。

そして今、こうして書きながら自分を分析してると、何となく見えて来ました。

「私の感情こそ宇宙だと」

昨日の続きみたいになって来ましたが、少し違います、なぜなら、、、

理由があります。

数年前に永眠した父親が確か私が高校生ぐらいの頃に買ってくれた折り畳み式の机があり、今も現役で使っています。

折り畳めば幅が10センチで、両方広げれば、いきなり2メートルの机になる優れものです。

芸大に入っての宿題などB全と言うサイズの紙を広げて作業するのに必要だったので本当に必要不可欠な机でした。

その折り畳み式の机には、手元を照らす照明器具が必要でした。

この照明器具の脚が「クランプ」式だったのです。

だから?

「サウダージ」

それだけでも無く、屋久島に引っ越ししてくるまでの数年間も、ずっーと此の机と、手元を照らす照明器具の足元の「クランプ」が私と共にそばに居てくれたのです。

で今日、此の「クランプ」は長い年月を共に過ごした私の手元を照らしてくれた照明器具の足元を思い出させる要素になったのです。

あ~結論が出るまで長くかかりました。

久しぶりに聞きました。
胸が「キュウっ」と締め付けられるような感情。

これが「サウダージ」

たまに感情が自分の心から溢れ出そうになります。

それも「サウダージ」

その感情を絵に表現する事が私が生きて行く事と重なるのも分かっています。

「VIVA」万歳!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?