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【あなたの会社でも役立つ】 PRIDE 月間を楽しむための12のアイデア

こんにちは。夏のように暑くなったと思えば、朝方は急に冷え込んだりと、この時期どの素材のシーツが正解なのか頭を悩ませている WAKKA プロジェクトのイケダです。皆さん体調など崩されていないでしょうか。

この note ではざっくりと、

  • 人としてより豊かになりたい

  • 社内の風通し・働く環境をよくしたい

  • 日本の企業を盛り上げたい

といったところをゆるくゴールに設定し、もっと日本の企業をクールで働きやすく面白くしたい方向けに、企業のダイバーシティ推進LGBTQ 取り組みをサポートするための記事を書いています。

第二回目の今回は、来月 6 月に迎える PRIDE 月間に向けて、
どんな風に PRIDE 月間をお祝いし、楽しむのが良いか?」

をテーマに、12の具体的なアイデアをお伝えしたいと思います。それでは、行ってみましょう!


1. 【歴史】PRIDE月間って?

PRIDEのことをあまり知らないという方のために、少しだけ歴史を紐解いてみたいと思います。既にご存知の方は 3. まで読み飛ばしていただいても構いません。

PRIDE月間は、毎年6月に世界中で行われるLGBTQ+の権利と平等を祝うイベントです。1969年6月にニューヨークのストーンウォール・インというバーで起こった警察によるLGBTQ+の人々への弾圧事件がきっかけで始まりました。暴動は6日間継続し、数千人もの人々が参加したといいます。

この事件をきっかけに、長年抑圧されてきたLGBTQ+の人々が声を上げ、社会的な変革を求める運動が活発化したのです。

2. 【なぜ虹色?】レインボーフラッグの意味

PRIDE月間といえば、レインボーカラーの旗が掲げられ、パレードやイベントが開催される華やかなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

PRIDEを象徴するレインボーフラッグは、1978年にアメリカの芸術家ギルバート・ベイカー氏によってデザインされました。それぞれの色には意味があり、

  • 赤:生命

  • オレンジ:癒し

  • 黄色:太陽

  • 緑:自然

  • 青:平和

  • 紫:精神

を表しています。近年では、より多様なセクシュアリティやジェンダーアイデンティティを包括するバリエーションも増えています。

3. 【簡単にできる】 PRIDE 月間を楽しむための12のアイデア

PRIDE月を認識し、祝福することは、性的マイノリティ当事者の方々だけでなく、すべての従業員にとって働きやすい職場環境を作り出すために、とても大切なことだと考えます。
このような企業の取り組みは、従業員の所属意識を育み、表現と多様性を推進し、様な才能に対する支援的な職場文化を確立することを意味しています。
でもせっかくのイベントなんですから、楽しいものにしたいですよね。そんな皆さんのために、12個のアイデアを下にあげてみました。

1- Zoom背景やアイコンをレインボーテーマに
動画会議の背景や、社内プロフィールやチャットのアイコンをPRIDEテーマに切り替えましょう。気軽にできて、LGBTQ+コミュニティとの連帯を表現することができます。プロフィールやアイコン用にレインボーの枠を用意するのも良いかもしれませんね。
いくつか下に無料で使えそうな素材のリンクを貼っておきます:

2- PRIDE ミュージックで盛り上げる
社内でPRIDE の精神を体現する曲を流しましょう。お気に入りのLGBTQ+のアーティストによる曲などを持ち寄り、プレイリストを作るのも楽しそうですね。なかなか社内で音楽を流せないという方は、ランチタイムや休憩室、また帰りの時間に流してみるのも良いかもしれません。
PRIDEソングの例:

Apple Music ではPRIDE/LGBTQ+ のプレイリストもあるので、こちらを利用するのもスマート!

3- オフィスを PRIDE カラーに
オフィスの装飾をレインボーフラッグの色にして、貴社が従業員に性別やアイデンティティに関係なく、安全でインクルーシブな空間であることを示しましょう。
可能であれば、すべての従業員がオフィスの装飾に参加するようにしましょう。例えば、各部署が自分たちのオフィスの虹色の旗を作り、飾り付け、チームリーダーが会社の共通エリアを飾り付けるなど。
こちらもググってみるとなかなか可愛いのが出てきたので、ご参考までに:

4- 服装にワンポイントの PRIDEカラーを
PRIDEカラーを着用することで、LGBTQ+コミュニティへの連帯を示すことを促すことができます。例えば、水色、ピンク、白はトランスプライドフラッグの色であり、ピンク、黄色、青はパンセクシュアルフラッグの色です。チームは、プログレス、バイセクシュアル、アセクシュアル、ジェンダーフルイドなどのプライドフラッグの色でも自由に服装することができます。

海外ではPRIDE の仮装コンテストなどをやる会社もあるようですよ!東京レインボープライドの公式オンラインストアでは、アクセサリーなどの小物も気軽にネットで注文もできるのでオススメです。

5- オフィスでほっとひと息〜 PRIDE お茶会
30分ほど業務を中断してオフィスでお茶会を開催するのはいかがでしょう。軽食、装飾、飲み物などを準備して、音楽をかけるなど、忙しい日々の合間にひと息つける時間を作りましょう。
さらに、PRIDEの歴史を説明するボードなどを設置したり、短い動画を鑑賞するのも良いですね。

6- クリエイティブに〜 PRIDE を表現した製品やグッズの作成
アートやクリエイティビティを通してLGBTQ+コミュニティへの支持を表現するのはクールですよね!PRIDE の精神を表現した自社製品グッズを作成します。例えば:

  • 虹色のブレスレット

  • クリエイティブな絵画

  • プライドTシャツ

  • クッキーとケーキ

  • 壁掛け

このような製品やグッズは LGBTQ+コミュニティへの意識を高めると同時に、チームの創造性を育むことができます。Apple は プライドエディションの Apple Watch を販売して話題になりましたね!

7- 気軽にランチしながら〜 LGBTQ+ 勉強会
海外の企業で最近注目されているのは、Lunch and Learn という取り組みです。自社でBBQをしたり、ケータリングや、出前などでランチをとって、テーブルを囲みながら和やかな雰囲気で勉強会をすることで、チームの絆を深めながらテーマについて学ぶことができます。
例えば、専門家を読んで話を聞きながら食事をしたり、ディスカッションする、というのも良いですし、短い動画を視聴するのも良いかもしれません。

8- 専門家から学ぶ〜ウェビナーやワークショップの開催
この機会に、ウェビナーやワークショップを開催するのはいかがでしょう。LGBTQ+コミュニティからゲストを招待し、彼らの経験について共有してもらい、パネルディスカッション等をおこないます。従業員の意識と感受性を高め、LGBTQ+コミュニティをより身近に感じ連帯する方法を探ることができます。
ちなみに、WAKKA プロジェクトでは映画の上映会やワークショップなど、ご要望に合わせて色々対応できますので、ぜひご検討ください! ^ ^

9-  衝撃と感動!LGBTQ映画で新しい知見や視点を学ぶ
映画はいつも私たちの知らないことを教えてくれたり、新たな視点を与えてくれますよね。この機会に、普段はなかなかみることのない PRIDE 関連の映画を鑑賞し、ディスカッションするのはいかがでしょうか。
例えば、下のようなドキュメンタリー映画はとてもパワフルでオススメです:
パリ、夜は眠らない。』(1990)

ハーヴェイ・ミルク』(2015)

トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして』(2020)


10- PRIDEハッピーアワー
PRIDE ハッピーアワーイベントを開催しましょう。レインボーカクテルやモクテルを提供しましょう。お酒が飲めなくても、カラフルなドリンクや軽食を楽しみながら交流できます(モクテルのレシピ例は下):

11- 社内のつながりを作る、PRIDE 社員ネットワークの形成
PRIDE だけに限らず、部署やチーム・役割を超えた社員同士のつながりを作ることって、エンゲージメントを高めていくのにも大切ですよね。
モルガン・スタンレーでは「Women's Business Alliance(女性社員のネットワーク)」「Family Network(ワーキングペアレンツのネットワーク)」「Enabled Network(障がいのある社員等のネットー枠)」「Pride and Allies Network(LGBT+の社員のネットワーク)」など、5つの社員ネットワークがあり、部署や役割の違いを超えたさまざまなイベントや交流会を定期開催しています。
まだ社内にネットワークがない場合は、この機会を利用して、PRIDE社員ネットワークを立ち上げることをお勧めします。

12- 地域のプライドパレードに参加しよう
オフィスから離れて、プライドパレードに参加するのも素晴らしいですね!LGBTQ+コミュニティへの連帯を示すことができるのと同様に、チームや会社としての一体感も生まれそうです。
企業としてイベントのブースをスポンサーしたりすることもできますし、単にチームや個人で参加してショーを楽しんだり、コミュニティの感覚を味わったりすることができます。

以上、12のアイデアをあげましたが、取り組みをおこなう上で、いくつか注意すべき点についても触れておきたいと思います。

  • 参加を強制しない
    PRIDE月間は、自主的に参加してこそ意義があるものですし、強制してしまっては目指すべき多様性と矛盾してしまいます。

  • プライベートのシェアを強要しない
    すべての方が自分の性志向や性に対する考え方にオープンとは限りません。また、プライベートな話を避けたがる方もいらっしゃるかもしれません。一人一人の考えを尊重し、強要しないように気をつけましょう。

皆が楽しく、また自然に参加できるよう社内・チーム内の雰囲気を醸成することが肝要かもしれませんね。

4. 【まとめ】

この記事ではPRIDE月間の歴史と、楽しむための12のアイデアを取り上げましたが、いかがでしたか?皆さんのアイデアの一助となれば幸いです。

個人的には PRIDEという言葉からは
「誰しもが人として尊重され、胸を張って幸せに生きる権利がある」
そんな思いを感じます。

PRIDE月間に取り組むことで、皆さんと皆さんの周囲の方々が誇りを持って仕事に取り組み、自分らしくあれるように祈っています。
皆さんもどんなことを予定されているか(もしくはやったか)、ぜひコメントなどで教えてくださいね!

WAKKAプロジェクトは映画を通じてLGBTQについて考えるきっかけを作る活動を行っています。
これからも情報発信をする上で、皆さんにお役立てできたら嬉しいです。
次回の記事をお楽しみに。
それでは皆さん、良い週末を!


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