遂に白河の関を越える
2022年8月22日、仙台育英が下関国際に勝利して、遂に夏の甲子園真紅の優勝旗が白河の関を越えることになった。今頃は選手らとともに本当に越えているだろう。
東北出身者というわけでもないし、東北に親戚や親しい友人がいるわけでもない(いたらいいと思うが)。それでも自転車で旅をしてきたなかで自分にとって東北はやはり特別なところだった。
そこに優勝旗がもたらされるのは素直にうれしいのだ。甲子園は強豪ひしめく地区のものだけではない。100年をゆうに超える夏の甲子園の歴史のなかで、どれほど多くの人々がこの日を夢見てきただろうか。
私はもうじき62歳になる。自分が生きているあいだにこの日が来たことを本当に喜びたいのである。悲願は長いあいだ達成しがたかったので悲願であったのだが、それが解放される時が来ていい。そうなるべきであったのだ。
金足農業が大躍進してあと一歩だった2018年から4年。その日は来た。高校野球を愛する東北のすべての人々に、おめでとうございますと言いたい。
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