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大学野球も面白い

明日8/6は夏の甲子園の開幕だが、テレビなどであまり放送されることのない大学野球もけっこう面白いのだ。

今年6月に行われた第71回全国大学選手権。東京六大学、首都大学、関西六大学など各大学野球連盟から集まった代表校27校が神宮球場と東京ドームで熱戦を繰り広げた。

特に今回は東海大札幌(札幌学生)の渡部雄大投手(東海大甲府出)が初戦で無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を11年ぶり7人目として達成したこともあり、一般紙にもけっこう報じられた。優勝した亜細亜大(東都大学)の田中幹也主将の活躍も非常に注目されていた。

その一方で自分が個人的に注目していたのは、東日本国際大(南東北大学)の打川和輝内野手(4番ファースト/金足農業出)である。

打川内野手は金足農業時代は4番サードだった。2018年の夏の甲子園における金足農業の伝説的な大躍進の果て、大阪桐蔭との決勝戦でとうとう打ち込まれて大差をつけられた吉田輝星投手をリリーフした男である。

マウンドに立った打川は大阪桐蔭の超強力打線を相手に3回を1失点で抑え、試合が崩れないように体裁を保った。それまでずっとサードを守っていたのにもかかわらず。

吉田がその後大学に進学する道を選ばずに日本ハムに入ったのは世間が広く知るところだが、打川のことはあまり知られていないだろう。

打川も大学に入ってから不遇をかこった時代もあったようだ。しかし現在は4番を打ち、ファーストを守っている。

東日本国際大は準決勝まで上り詰め、優勝した亜細亜大に敗れはしたものの、ベスト4まで行った。打川は神宮でも躍動したのだ。

吉田輝星と野球をやりたかったばっかりに金足農業に行ったという打川和輝は、ドラフト候補とも目されているようだが、実業団で活躍する可能性もある。この男がどんな野球人生を歩むのか、私は密かに注目しているのだ。

夏の高校野球の地方予選では、今回、決勝まで行った東海大菅生(西東京)と東海大相模(神奈川)がともに敗れて、東海大系列校が1校も出ないという2016年以来の状況になった。

大学野球では、東海大系列校は、東海大札幌(札幌学生)、東海大(首都大学)、東海大海洋学部(東海地区大学)、東海大九州(九州地区南部)という具合。高校野球とまた違うローカルシーンが面白いのである。


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