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【徒然なるままに】#118 XTC

最近、XTCのアンディ・パートリッジとトッド・バーンハートの本、『XTC コンプリケイテッド・ゲーム』を実際の音楽と照らし合わせながら読んでいる。

XTCを最初に知ったのは「Mayor of Simpleton」のPVだったはずだが、最近YouTubeで確認したところ、自分の記憶ではカラーだったその映像が、アップされているものは白黒だったので、他のバージョンがあるのか、あるいは勘違いで、おそらく後者の可能性が高いように思われる。
実際に聴くようになったのは、『アップル・ヴィーナス Vol. 1』からだから、永遠の新参者なのだが、リアルタイムで買ったこのアルバムを、その後リリースされた「ワスプ・スター」と一緒に良く聴いていた。
当時はセカンド・アルバムの『ゴー2』とか一度聴いたきりで、あんまりピンときていなかった記憶しかなかったのだが、今聴くと『ビータウン』などのあのビートや9th系の和音がカッコ良いと思う。この曲を聴いてP-MODELの『美術館で会った人だろ』を思い出した。

本の内容は、アンディにトッド・バーンハートがインタビューする形で、XTCの楽曲を発売順に追っていくのだが、このインタビューの中で、アンディがいかに自分にとっての新しい響きを追い求めていたかがわかる。この二人の会話が面白くて、ときに感心しながら、そして思わず笑いながら読んでいる。ビートルズの『ア・ハード・デイズ・ナイト』の最初の和音の響きを楽曲に取り入れた話など、その感覚なんかわかるなあ、と思いながら読んでいた。
本を読み進めると、デイブ・スチュワートの名前なども出てきて、ナショナル・ヘルスってそういえば聴いていたなあ、と思い出した。
デイブ・スチュワートは昔キーボード・マガジンに彼の音楽理論の連載が載っていたのだが、実際に音を聴いたのはXTCを聴き始めた頃だった。

話を戻すと、ひとまず、『ブラック・シー』は持っていたので、『ドラムス・アンド・ワイアーズ』までの初期の3枚をCDで買った。
それにしてもXTCはアンディはもちろんだが、最初のキーボードのバリー・アンドリューズや、その後に入ったデイブ・グレゴリーのギターのフレーズも、そしてテリー・チェンバーズのドラミングとコリン・モールディングのベース・ラインも(コリンはソングライティングも含めて)本当に素晴らしいと思う。
いろいろと事情はあったので仕方がないが、ライブが続けられていたら、また違ったんだろうな、と思う。

購入したアルバムを聴きながらさらに読み進めてみたいと思う。

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