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【徒然なるままに】#15

『言葉と歩く日記』を読み終わってしまった。うなずけること以上に、なるほど、と思えることが沢山書いてあった日記形式の文章は、いつまでも読んでみたくなるものだった。
『エクソフォニー(exophony)』という言葉が書かれていたので大辞林で調べてみると、「母国語の外に出た状態。特に、母国語以外の言語を用いる社会で生活したり、母国語以外で言語表現を行うこと。母国語外生活」と書かれていた。そして、その文末に「ドイツ在住の小説家多和田葉子の著作により知られるようになった概念」と記されていたので驚いた。
 どの国でも状況に応じて新しい言葉が生まれるのだと思うが、エクソフォニーにというような言葉が確立される背景というのには、しっかりと人に向き合い、物事を考えていく土壌があるように勝手に想像する。エクソフォニーをタイトルに据えた多和田さんの本があったので、読んでみたいと思うし、この『言葉と歩く日記』も今後何度も読み返すだろう。そんな本に出会えることをとても嬉しく思う。
#日記 #ブログ更新 #エクソフォニー #言葉と歩く日記

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