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男と女だから?!我が家の夫婦関係から思う日本という国のながれ。

ここ数年、意見したいことがある。最近のニュースをみつつ、思うことがあったので久々にnoteに記しておこう。

友人達は知っているが、我が家はけっこう自由家庭だ。

まず、お財布は別。月初に食費と家賃と冠婚葬祭貯金(これは家計の本で習ったのだけど、とてもよい!)と、貯金を同じ額入れ、ほかは自由。(こちらの方が明らかに家事が多いから、夫が光熱費とwifiだけ多めに払っている)夫がいくら稼いでいるかもしらないし、ボーナスが入ったか入ってないか、いくらなのかも全く知らない状況。これ、けっこう驚かれたりもするのだけど、元は別々で暮らしていた人間同士、問題はない。

私は年に一度、3週間の夏休みを取り、海外に1人で出かける。夫はそれに賛同だし、誘ってももちろんこない。彼は、ビリヤードという絶対の趣味があり、毎晩のように帰宅は深夜を超える。(最近はコロナもあり、私は旅行にいけないし、夫はちょっとだけ帰宅が早くなった。)土日の休みが重なった日はたまーに散歩したりご飯にいったりするけど、お互いの好きなことをすることが多い。

さて、私はフリーランスフォトグラファーという仕事をしています。

この職業、一般的にわかりやすいし、華やかに見えがち。実際楽しいし、いいことも沢山ある。好きなことをできているのは、運がいいと思っている。でも、写真を撮る以外もたっぷりやることはあるし、思ったほど楽をしているわけでもない。それは他の仕事と同じだろうし、実際のところ、自分で留学して学費も払っていたと思うと、無駄になりそうでこれ以外の職業が考えられなかった。それがたまたま運よく自分にけっこうあっていた、ということだ。

実は、よく聞かれるというか99%くらい聞かれる質問がある。「旦那さんもカメラマンさんですか?」という質問だ。「いや、ちがいます。」と答えると、大概アート関係の仕事かどうか聞かれる。というより期待される。「いや、ポス計の会社員です」と答えると「あーそうなんですね」となるのがおちだ。ここまでの質問に対しては返事も慣れているし、別に嫌な気分もない。問題はその後、たまにびっくりすることを言われることがあるのだ。「あー、だから好きなことやっていけるんだね。よかったねー」と。え?どういうこと?!聞き返すと、旦那さんがお金稼いでるから好きなことやっていけるんでしょ、という考えらしい。これ、自営でちょっと楽しそうな仕事をしている女友達はけっこうみんな言われるらしい。旦那さんが養ってくれてるからか、いいね〜と。会ったばかりの人に「いや、うち財布別なんで」と言いたくもないけど、悔しくてけっこう言ってしまうことはある。

日本に帰ってきて思うのは、まだまだ男の人が働いて女の人は家のことをやる、ということがどこか根付いてしまっている気がする。こんなに共働きが当たり前なのに。そして、フリーランスという職種は良くも悪くも、まだまだ理解されていない部分も多い。こんなにいっぱいいるのに。

うちの夫は全然家事をしないわけではないし、たまにものすごくトイレが綺麗になっている時もある。洗濯物を畳むのは服屋みたいに綺麗だし、家事ができないわけではない。ただ、やっぱり食事作りなどまでは手が回らない。でも、家事はできる方がやればよいし、ここ数年は夜中まで仕事もほぼないので、食事作りは私がやることが多い。時間がなければUberetasも直々使うし、ご飯と汁さえあれば!の日もある。あんまりこちらばかりやることが増えると発狂しそうになるが、最近はこのことに関して喧嘩はほぼない。

夫が病気になってから、周りからけっこういろいろ言われてしまった。何もしていない、と思われたのだろうか。我々は自立した大人なのに、毎日どういう暮らしをしているかも知らない人達に何が分かるのだろう、と思う。先日「人間失格 太宰治と3人の女達」を見て思ったことがある。太宰の妻は、夫が病気になり、「なんでずっと放置していたんだ!」と医者に怒られていた。「病院が嫌いな人なんです」という妻。夫が浮気しても、何をしてもずっと尽くしていた妻が、そんなことを他人に言われていた。びっくりだ。子供じゃないし、大人なのだから、本人以外にはどうしようもないことがあるのに。

たぶんその頃からきっとこの国は変わっていない。いや、変わっている部分も沢山ある。ただ、逆行している部分も多い気がする。国がかわらないと個々の意見もなかなかかわらないと思うし、自分は前者でありたい、と思った。


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