同じ言葉なのに

電車の中、夫婦らしき2人の会話が聞こえた。

夫らしき人は、「給料が減っちゃいそうだ」とか何とかでネガティブな言葉を発した。

妻らしき人はそれに対して、「そういう言葉を言っちゃうと、本当になっちゃうんだから!口にした言葉は現実になってしまう力があるんだから、言っちゃダメ!!!そういうネガティブなこともう絶対言わないで!!!」と叱るような激しい口調で夫らしき人に言った。

さっきから妻らしき人は休む間のなく、大きな声で話し続けている。

私は思った。あぁとても良いことを言っているのに、こんな言い方されたら、素直に入ってこないよ。

「言葉は現実化する」

「思考は現実化する」

以前から何度も聞いたことがある言葉だったけど、誰から言われたか、どういう伝え方をされたのかで、全く違うのだとその時気づいた。

”同じ言葉であるのに” です。

私がその言葉を意識したのは、尊敬している人からの言葉であり、その言葉の理由やエピソード、そして伝える熱意を感じたから。それが全てあった時、初めて私の心にストレートにその言葉が届いた。それまでは薄っぺらい言葉にしか感じられず、素直に受け取れなかったのに、伝える人と伝え方でこんなに違う風に聞こえるとは。

妻らしき人の言葉も私に響かなかっただけで、もしかしたら届く人もいるのかもしれません。でも相手を思い、自分のことのように想う愛がそこにあるかないかで、伝わるかどうかは変わると思う。

同じ言葉であるのに、伝え方次第で大きく大きく変わっていくものですね。

#言葉 #日常 #日記



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