襲いくる目眩

 中年の不具合報告など読んでも何の面白味もないのだが、この週末、急な目眩に襲われた。
 どこか体がおかしいというより、おそらく心因性に由来するものなのだが、手の施し用のないものだけにもどかしい。
 ちょうど二年前にメンタル不調で倒れて以来、波のように調子の良い時悪い時を繰り返しているのだが、とりわけ季節の変わり目、仕事や日常生活から受けるちょっとしたプレッシャー、あるいは人との会話から受ける心理的刺激が引き金になることが多いらしく、平穏に、平常心でと自分に言い聞かせてもなお、心の動きを制御することが難しいのがこの不調の厄介なところだ。

 多少の不安感やたまに感じる手先足先の痺れ程度ならまだ良い方で、少しリラックスして椅子に腰掛けた際、グーッと床が傾くような感覚の目眩に襲われると、誰も助けてはくれないのだという焦燥感にも似た感覚が襲ってきて、顔から血の気が引いていくのを感じる。それもいっとき乗り越えて落ち着いてくればよいのだが、今回のそれは、引いてもまた寄せてくるような波が繰り返して、かなり焦りを感じる目眩だった。
 そんなもの文章にしていないで、さっさと寝ていろという話なのだが、調子が良くないと、ベッドまでが遊園地のコーヒーカップのような回りかたをするので恐ろしい。

 健康第一。人生など、あまり深く考え込まない方が吉だ。

 せっかくの三連休、皆様お身体ご自愛の上お過ごしください。

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