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夜田わけいの豊衣足食 2

昆虫食を食べ始めてから、もう2年以上になる。
最初に食べたのがコオロギせんべいだったと思う。

コオロギせんべいをきっかけに昆虫食に目覚め、TAKEOさんの店に足繁く通うようになった。
オンライン昆虫食雑談会にも毎回参加する常連になり、オンラインで会った人も多いのではないだろうか。

齢にして28歳から、昆虫食を食べ始めたことになる。
大学は松茸の研究だったので、大学で昆虫を食べる機会もなかったが、新しいものへの食欲が凄まじく、ついつい昆虫を食べてきた。

その結果なのか、最近は血液検査でかなり引っかかるようになってきたのも事実。
脂質異常症らしく、最近の結果はコレステロールが高く出た。というわけで色々節制もしている。節制しながらではあるが昆虫食を食べている。昆虫食は、コレステロール値を調整してくれる不飽和脂肪酸もあるらしく、健康に気を遣いながらできるのがありがたい。


新しい昆虫食『まゆ刺し』

新しい昆虫食『まゆ刺し』も食べた。
今沢カゲロウ氏をして「エンガワ」を言わしめるこの独特の食感である。確かに、言われてみれば河豚のような食感である。言わずもがな、美味しい。


コオロギのお雑煮。正月限定メニュー。

正月の時期に通ったTAKEOで食べた、蟋蟀コオロギのお雑煮。餅に蟋蟀が練り込まれているということだそうだ。
ちなみに、昆虫食の人たちの間では、昆虫のことをよく「外骨格がいこっかく」と呼ぶ。「最近外骨格ばかり食べてたから、たまには焼き鳥もいいよね」というような表現として使う。この外骨格という表現の由来は、昆虫を食べるときに食べているのが昆虫の外骨格であることによる。蟋蟀もカイコ水虻ミズアブも、大体食べているのは外骨格なのだ。


ワタリバッタコーヒー。今沢カゲロウさんの音源付き。
カイコのトマトクリームパスタ。


今沢カゲロウさん制作のワタリバッタコーヒー。渡飛蝗ワタリバッタは入っていないらしいが、殿様飛蝗トノサマバッタの粉が入っているという。味は独特の風味がある。
その次に映るのが蚕のトマトクリームパスタ。TAKEO店舗の人気メニューの一つ。蚕のプチプチとした食感が楽しめる。


コオロギのイカ墨パスタ。

別の日に食べた蟋蟀の烏賊墨パスタ。
蟋蟀が烏賊墨の風味と非常によく合うのだ。


ミズアブ入りクラフトコーラ。

水虻入りクラフトコーラ。
風味豊かなコーラの香り。


タガメサイダー。
コップに入れるとこんな感じ。

タガメサイダー。
味はグリーンアップルのジュースみたいな感じ。


恋するレモン。

恋するレモン。
味はバタフライピーのレモンティー。ちなみにこの色は『熒惑守心』の裏表紙になっている。


カイコの糞茶。
上から見るとこんな感じ。

蚕の糞茶。
私のお気に入りで、時々飲みに行きたくなる。
味はちょっと風味のあるお茶である。


マダガスカルゴキブリのサラダ。

マダガスカルゴキブリのサラダ。
マダガスカルゴキブリはクリーミーで、しかしちょっと棘が生えていて食べづらかった。
マダゴキはごくたまにやっている特別メニュー。


グリーンアップルの香りが食欲をそそる。

店舗で飲むタガメサイダー。
田亀はグリーンアップルの香りなのだ。


一番人気のコオロギのペペロンチーノ。

コオロギのペペロンチーノ。
店舗では一番人気らしい。実際うまい。


コオロギつくねのカレー。

コオロギつくねのカレー。
蟋蟀の風味とよく溶け合うカレーが特徴。
すごく美味しい。


コオロギつくねのリゾット。

コオロギつくねのリゾット。
蟋蟀つくねがとても風味豊か。
山形コオロギとセットで出してもらった。風味がより豊かになり、コクも出て美味しい。


カイコの糞茶漬け。

最後に、蚕の糞茶漬け。
素朴な味わいが楽しめる。蚕の糞の練り込まれた糞べいを使っているのが特徴。出汁は蟋蟀出汁。味わい深い。

こうしてみると、TAKEOさんとは随分長い付き合いなのがわかる。
個人的な夢としては、芥川龍之介賞の待ち会にTAKEOさんにお邪魔できたらと思う時があるのだが、それはまた夢の話。
TAKEOでのんびり飲みつぶれている間に芥川賞の選考委員から電話がかかってきて、すぐに会場に向かう。格好はサンリオの服が理想。みたいな妄想をする時がある。
まあ、その日やっているならばの話ではあるが。

TAKEOさんの実店舗TAKE-NOKOは木金土日月の営業日。
火曜日、水曜日、第一土日はお休みで、月・木・金は12:00-19:00、土・日・祝は12:00-20:00の営業。
場所は田原町駅から徒歩3分。浅草駅から10分。私は浅草から歩くことが多い。


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