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成人式

 娘は来年、成人式を迎えます。節目に着物を着たいと彼女自身で決めました。若葉から青葉へと移り変わる6月に生まれた娘は、深みある緑色の振り袖を選びました。
 前撮りは家族で一緒に行きました。普段は面倒くさがり屋の娘ですが、長時間の気着けと写真撮影をずっとニコニコして楽しんでいました。娘にとって着物は、七五三のお宮参り以来です。何重にも重ねて着付けしてもらい、小物や飾りを合わせる度に、鏡に映る自分の姿に驚きと喜びの表情を見せてくれました。
 着物は日本人にとっての伝統的な衣装です。美意識や感性を表現し、着る人の内面の美しさを引きだします。今では、日常生活で着物を着る機会がほとんどなくなっています。だからこそ人生の節目に、着物を通して家族の絆と自分の成長をより感じさせてくれるのではないかと思います。
 成人式本番は、どんな「晴れの日」が待っているのでしょう。希望あふれる未来に向けて、大いなる一歩を踏み出してほしいと願っています。

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