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【五感の極みの先にある目覚め】 ~探偵時代の話をしよう

探偵を長く続けていると様々な人に出会う。
その中でも同業のものたちは、皆それぞれの「個性」を持っている。
そんな「個性」というものは、自分自身が生まれ持った人とは違った「特性」に気付き、それを磨いてきたものたちのことである。

人それぞれ得手不得手というものがある。
そんな「不得手」を少しでも減らし、「万能」である「秀才」となることが良しとされてきた現代であるが、探偵の世界でそんなものは一切通用しない。
いかに自分の「得意」とするものを限りなく伸ばせるか・・・
それが「個性を磨く」ということであり、「探偵」という「調査技術の職人」となることである。


一見、取り立てて目立つ個性もなく、ともすれば存在そのものが目立たない人がいる。
だがそれは「探偵」としては「優れた素質」となり、それを磨くことで「尾行の職人」へと昇華される。

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