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覚えていられない

 写真は実家からの贈り物、ぽんかん。ツヤッツヤ。到着後1週間して、しなび始めた個体を前に「食べきれん」と判断して半数を冷凍した。用途はまだない。

 食べきれん、とは、「3人家族で5キロは食べきれん」という一般的な意味のほかに、「継続して食べ続けることを覚えておく、ということができなくて新鮮なうちに食べきれん」という意味もある。
 家庭内の食品日用品のルーチン発注は私の役割なのだが、大抵、「まるっと余って傷ませる」か「びっくりするほど足りない」の2ルートに行き着く。適切量の勘定ができていないし、それに関わる時間概念もガバガバだからだ。なにもかも覚えていられない。
 なにもかも、とは言いすぎた。仕事の打ち合わせで「この箇所を説明して」などと言われれば適切に思い出して答えられるし、友達が「昔の話だけど〜」と言えばそんなことあったなと思い出せる。なにか特定のパターンの時に、記憶の引き出しに仕舞ったあれこれを適切に取り出せない。もしくは引き出しの中身が空である。
 子供に対応する時も、この「覚えていられない」パターンに属するようだ。体調を崩して回復してきた子に対して、過剰にイライラしてしまう。子は一見元気そうに見えて、回復期はまだまだ弱っており言い訳ワガママ大盛り傍若無人に振る舞うことを、いつも過ぎてから「そうだったこうだった」と思い出す。自身の感情コントロールができない人間が他人の感情コントロールを指示できるもんか
 弱っている時はもちろん、元気な時でも、家族がご機嫌に過ごせるようにやっていこう。先ずは自分の機嫌取り。そして子供の機嫌取り。今回は配偶者に任せて少し外出し、ドラッグストアでおもちゃ入りバスボムを買った。これで、子供が風呂に入るのを嫌がったとき、不要な焦りを感じないで済む。子供も親が無意味にイライラしていることを感じ取らないで済む。
 覚えていられないなら、書き残して、検索できるようにしておこう。今日はこれを書いたから、次の同じ場面では、今回より早く思い出せ、より良く振る舞えるようにと祈る。


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