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担当編集者が変わったときはこうしよう。

私は一件千円で、作家さんの悩み相談を受け付けています。文筆業者歴23年で、売れたこともありました。原稿料を踏み倒されたことも、詐欺編集者のえじきになったこともあります。ことを荒立てずにうまく立ち回る方法をお伝えしています。多少はお役に立てているのではないかなと思っています。

最近よくあるトラブルが、担当者が変わったとたん、仕事がうまくいかなくいかなくなった、という悩みです。編集者に放置される、連絡ミス、冷淡な態度、前任者でOKが出た企画が潰れて白紙状態に。作家は困惑します。どうしていきなり、こんなにやりにくくなるの? 一度OKがでた企画が、どうしてダメになるの? もしかして、今の担当者、私を嫌い? 私、担当者に何もしていないのに? どうして? どうして?

これ、よくあるんですよねー。私も何度も体験してきました。担当者が変わると、企画が潰れてゼロベースからスタートするんですよ。

編集者は、自分の力で売れる本を出したいと思っています。しかも、編集者同士で成績を競い合っています。前任者からの引き継ぎ作家よりも、自分の見つけた作家をプッシュしたいんです。引き継ぎ作家が多少売れても、自分の成績にはならないからです。契約社員とフリー編集者にその傾向が強いです。さらに今は出版不況なので、どこの編集部も契約社員が多いです。

編集者が代わったとき、前任者の否定から始める人はほんとうに多い。作家の側は「嫌われている。私を否定されている」と感じますが、新担当者はあなたを嫌っているわけではありません。新担当者が否定しているものは、あなたではなく前任者です。

編集者が代わったときは、新担当者とよく話すようにしましょう。メールで済ませるのではなく、電話か、できれば編集部に行って楽しくお話しをしてください。「何としても売らなくては」とぴりぴりしている編集者に、「私はあなたの敵ではない」と伝えてください。新しい編集者が多少ミスをしても、怒らないであげてください。仕事が変わって大変なときなんです。「○○さんの作る本、センスがいいですねー。私好きです」「いいイラストでうれしいです」「○○さん、真夜中にメールの返事をしてくださっていますが、お疲れのないようにしてくださいね」と優しい言葉をかけてあげてください。

編集者の中にはどうしようもないやつもいますが、99%の編集者は優秀で熱意を持ち、真摯に仕事に取り組んでいます。編集者とうまくやるのも大事なことです。仕事は安全第一です。

動画でも解説しています。

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