文章が下手だと言われたら?
アマゾンレビューをつい読んでしまうのですが、「私、あなたの親を殺しましたか?」と聞きたくなるほどひどいものがたまにあり、あれは作家にとって毒ですね。ライトノベル作家だから時代考証していないとか、属性や性格で決めつけるのはやめてほしいなと思います。
このレビューがほんとうにひどいんです。
(私はAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。)
だいたいは「好みじゃなくてすみません」、で終わるのですが、考え込んでしまうのが、文章が下手だという指摘です。
文章が下手というのは、
「文法がおかしく日本語になっていない」
という意味だと思うのですが、私は23年間文筆業で生きてきて、文筆業者として要求されるレベルの文章は書けているはず(書けてなかったら生き残っていない)。だったらなぜ、この人は、私の文章が下手だと書くのだろう?
そこで私は、そういう方々のレビューをさかのぼって全部読んだのですが、私の乙女系に文章下手だと指摘している人は乙女系ばかり読んでいらっしゃるし、時代小説は時代小説ばっかり。見事に同じジャンルばかりを読んでいらっしゃいます。
私は、取材記事、実用書、官能小説、ジュブナイルポルノ、ノベライズ、ゲームシナリオ、時代小説、乙女系、ライトノベル、SF(SFは短編小説がアンソロジーに乗っただけですが)を書いてきたのですが、文章が下手だと書かれるときは、ジャンルを越境したときなんです。
ジャンルごとに読者さんの好みの文章があり、それから少しでも外れていると、読者さんは文章が下手だと感じるようなのです。
ジャンルごとの文章の違いは私のnoteの
文章って絵柄なんですよ。https://note.com/wakatukihikaru/n/n3d2ea7da7cb1
にまとめています。
乙女系に投稿しているけど、箸にも棒にもひっかからない。どうしてだろう? と悩んでいる方はいらっしゃいませんか。そういう方は、文章が違っているかもしれません。
断言しますが、村上春樹が乙女系を書いたら、「文章が下手すぎて読めない」とレビューに書かれてしまうことでしょう(それ以前に不採用になるけど)。
ジャンルごとに要求される文章はそれぞれ違うので、売れてる本を一冊買ってきて写経しましょう。丸写しすると、文章が移って変わってきます。ストーリーやキャラ立ては上手になるには時間がかかるけど、文章なんて一日で換えることができる。たったの一冊、700円ほどの出資でそのジャンルに要求される文章を書くことができるようになるのでおすすめです。
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